・10月5日(日)>待ち遠しかった北京研修の日が来た。早朝の空港直行バスに乗り成田を目指す。集合時間には全員がそろう。もっともメンバーは、いつも一緒の気心の知れた4人だけだ。武藤先生は前日から北京に先乗りしている。
出国手続きを済ませ、中国南方航空で北京を目指す。しかし成田での出発が遅れたことで、武藤先生や安国の生薬市場を案内して頂くことになっている北京中医医院の薬剤部長・李先生と中国人の友人の楊さんとの待ち合わせの時間にだいぶ遅れてしまった。挨拶を交わし迎えの車に乗り込むと、車内は漢方生薬のにおいがした。製薬メーカーの車とのことで、メーカーの方が運転してくれた。生薬のにおいに包まれていると体に良さそうな気がした。ワンボックスの車に8人で乗り、先に北京市内へ向かう。
北京のホテルに荷物をあずけてから、安国の生薬市場を目指し北京市郊外を1□0km(ぬふわkm)で疾走する。北京市近郊の道路事情がよくなっていることに驚く。
3時間ほどで空も暗くなった午後7時過ぎに安国市のホテルに到着。ホテルの部屋でちょっとくつろいでから、夕食となる。今回で北京は10回目だが、そのうち5~6回は武藤先生に引率して頂いている。武藤先生と一緒だと安心だし、何よりも研修や食事の時間が楽しいのだ。
今回も楽しく酒を飲みながら宴会の時を過ごす。
・10月6日(月)
朝食後、安国の生薬市場の開祖を祭ってある寺院にお参りし、全員で線香をあげてから生薬市場へと向かう。安国市の人口の半分くらいの人が生薬関係の仕事をしているという生薬一色の町である。あちこちに生薬の名前が書いてある看板が立ち並んでいる。
生薬の市場は想像以上に大きく、二階建てになっている。広い空間に所狭しと個人の店が並んでいる。植物性・動物性・鉱物性の生薬が籠に入れられたくさん置いてある。中には見たことの無いようなものもある。動物性の生薬、特に蜈蚣(むかで)や全蝎(さそり)はたくさんあって驚いた。もちろんおみやげに買ってきた。それぞれが買い物を済ませた後、北京市内に戻り昼食となる。安国の市場で生薬の説明をして頂いた李先生にお礼を言いお別れした後にホテルに向かった。
ホテルにチェックインし一休みした後に、地下鉄で中医学の本がそろっている本屋さんに買い出しに行く。たくさん仕入れてホテルに戻る。
再び暗くなってから歩いて夕食に出かける。武藤先生の中医大学時代の同級生で友人の張先生(推拿科中医師)も同席された。張先生とお会いするのも5~6回になる。初めてお会いしてから20年くらい経つかもしれない。張先生は現在準教授だが来年には教授になると話していた。
武藤先生の「俺も中国に残っていれば教授か~」という言葉が印象的だった。
明日、北京中医医院で研修があることも忘れ、今宵の宴会も盛り上がったのは言うまでもない。
・10月7日(火)
街の飲食店で朝食(5人で33元)をとった後、徒歩で8時30分に北京中医医院に到着。早速、内科の周鷹先生の病室に入り、研修開始。周先生は若々しく物静かな感じの先生だった。23人で午前の診察が終わり、病院の貴賓食堂で豪華な昼食を頂く。
その後、昼休みの時間を利用して、4人とも推拿の治療をしてもらった。
午後1時になり、周先生が助手の二人の若い先生方とお見えになる。武藤先生に通訳をお願いし、午後の研修が始まる。
これが今までに経験したことがないほどの、感動の講義だったのだ。講義が終わった後、思わず涙目になってしまったが、他のメンバーの方も同じ思いのようだった。皆さん感激しており、又来年も武藤先生にお願いして、周先生の講義を聴きたいと話しあった。
もっと勉強しなくては?という思いに駆られ、再び書店にいく。店員が笑って迎える。帰りには店員さんから「再見」の声が掛かった。
その後、各自重い本を抱えたまま、夜の市内を放浪し、やっとお目当ての酒店に到着。
店は混雑しておりしばし待たされる。30分ほどで席に案内される。この店は確か3度目だ。紹興酒がおいしいのだ。「酒なら何でもいいんじゃないの」という空耳がきこえた。
さきほどの研修の感動を胸に、存分に宴会を楽しんだ。その後、タクシーでホテルに戻り、すぐに勉強会を始めたのだが、すぐに反省会に変更。また酒盛りとなった。
・10月8日(水)
昨日と同じ飲食店で朝食。4人で21元。「勝った」。毎回、いかに朝食・昼食を安く食べるかを楽しんでいる。
今日で中国ともお別れでさみしい。オリンピック会場の「鳥の巣」を見物の後、北京空港に向かった。武藤先生と航空便が異なるため、空港入り口でお礼を言ってお別れをする。
4人で昼食後、中国南方航空で無事帰国した。
今回は3泊4日の短い研修であったが、今までで最高の研修だった。引率・通訳の武藤先生、気心の知れたメンバーの先生方のおかげで、楽しく研修を終えることができました。ここに心よりお礼を申し上げます。PS
武藤先生、また連れてって下さい。