あまちゃ

葉を利用

アマチャ(甘茶)はユキノシタ科の落葉性低木で、野生のヤマアジサイの変種です。5〜8月にかけて、ガクアジサイに似た美しい繖房花序を付けます。一見するとヤマアジサイとの見分けは難しいのですが、葉をよく揉んで甘味があるものがアマチャです。アマチャは、東アジア、東南アジア、北アメリカ、中アメリカ、南アメリカなどに分布しますが、甘味があるのは日本産と中国産のものに限られるようです。

仏教では、旧暦4月8日のお釈迦様の誕生日に灌仏会を執り行いますが、この時、釈尊像の頭上からかけるのがアマチャです。これは、お釈迦様ご誕生の折、天より龍が飛来して香油を注いだという故事になぞらえたものです。このアマチャを頂いて無病息災を願ったり、このアマチャで墨をすってお習字の稽古をすると字が上手になるなどの民間信仰もあります。

アマチャは野生種だけでなく、苗や鉢植えなども売られており、また真冬以外は簡単に挿し木で増やすことができます。

アマチャの採取は、7〜8月頃行います。充実した葉を採取し、桶で発酵させた後、青汁が出なくなるまで手揉みして天日干しします。この過程で、配糖体が分解され甘味が出てきます。甘さは砂糖の1000倍といわれています。

以前は、天然の甘味料として糖尿病患者の甘味料に使われたり、天然の防腐剤として醤油の醸造に用いられたりしていました。

最近では、消炎効果保湿効果柔軟効果などがあることがわかり、化粧品に用いられたり、アトピー性皮膚炎の治療に効果が期待されています。

この他、アマチャに熱湯を注いで抽出した茶液には、血行促進作用健胃作用整腸作用があるといわれています。歯周病や口臭の予防には、この茶液を飲んだり、うがいするとよいそうです。

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