あさがお

種子を利用 花は観賞

アサガオ(朝顔)はヒルガオ科の植物です。今では園芸用に栽培されている朝顔も、奈良 時代の終わりから平安時代の初めにかけて、薬用として中国から伝わったのではないかと考えられています。その頃の花は、現在見られるようなりっぱなものではなく、四国・九州などの海岸に野生するノアサガオに似た小さなものだったと思われます。江戸時代になると観賞用の栽培が盛んに行われるようになり、色も形も様々なものが作られるようにんなり、朝顔市も夏を告げる風物詩として楽しみにしている方も少なくありません。

ところが俳句の世界では朝顔は秋の季語です。山上憶良(やまのうえおくら)が詠んだ有名な秋の七草の歌の中にも朝顔が詠まれていますが、憶良の時代には朝顔は未だ日本に伝わっていないと考えられることから、彼が詠んだのは恐らく桔梗のことでは無いかとも言われています。

日本で品種改良されたアサガオは、幕末にはヨーロッパに伝わり、ジャパニーズ・モーニンググローリーの名で盛んに栽培されるようになり、その名前から朝顔は日本が原産地ではないかと思いこんでいる外国人も多いようです。

薬用としては朝顔の種を使い、生薬名を牽牛子(けんごし)と言います。

9〜10月に種を採集して、日干しにします。果皮カラカラに乾いたら取り除き、種子だけを集めて乾燥します。種子は外側が黄白色のものを白牽牛子 (しろけんごし)、黒色のものを黒牽牛子(くろけんごし)と区別していますが、薬効は変わりません。

牽牛子の有効成分は樹脂配糖体のファルビチンです。

乾いたアサガオの種子は強力な下剤として利用することができます。牽牛子を粉末にして、1日量として0.5〜1.5gを、空腹時に服用します。但し、有効成分のファルビチンは作用が強力で、人によっては毒草と紹介するくらいですから、絶対に量を過ごさないようにしてください。

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