| ぼたん |
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| ボタン(牡丹)はボタン科の落葉低木です。ボタン科にはシャクヤクもあり、ちょっと見るとよく似ていますが、ボタンが木で2mくらいまで成長するのに対し、シャクヤクは多年草で草丈は80cmくらいにしかなりません。どちらも中国から入ってきたものですが、ボタンの方がシャクヤクよりやや早く入ってきたようで、奈良時代とも平安時代ともいわれています。 薬用として日本に渡来した頃は、5〜8弁の単弁で、花茎も小さかったのですが、江戸時代にボタンの栽培が高まり、特に元禄の頃には園芸品種が数多く作り出されました。その頃、蘭学医者として来日していたドイツ人のケッぺルが、この富貴、艶麗なボタンを初めてヨーロッパに紹介しています。 薬用としては根の部分を使うので、薬用を目的として栽培する場合には、白の単弁花のものがよく、開花させずにできるだけつぼみを取り除いて根の発育を促します 。 苗から4〜5年目の秋に根を掘り、よく水洗いして、皮を裂いて堅い木部を取り去り、皮を10cmくらいに切って日干しにします。これが生薬の牡丹皮(ぼたんぴ)です。 日本では長野や奈良で栽培されていますが、中国や韓国からも輸入されています。 ボタンピは配糖体のペオノールを主成分とし、そのほかペオノリット、ペオノサイドを含んでいます。 ほてり・のぼせなどを伴う生理不順、生理痛、慢性の出血などの治療に使用します。1日3〜6gを目安に使用しますが、一般的には他の生薬と合わせて用いることが多く、単独ではあまり使用しません。 |