| ふじばかま |
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フジバカマは関東以西の暖地に自生するキク科の多年草で、中国や朝鮮半島にも分布しています。中国原産といわれていますが、『日本書紀』に漢名の蘭の記載が見られ、万葉の秋の七草にも数えられていたことから、日本にはかなり古い時代から雑草として自生していたと考えられています。草丈は40~180cmで、晩夏から秋にかけて散房状に薄紫の小花を付けます。
日本では古い時代から「ふじばかま」と発音されていたようで、漢名の「蘭」は一般にはあまり定着しなかったようです。多くの文献には布知波賀万や、現在使われている藤袴などの表記が見られます。生薬名としての蘭草(らんそう)を除き、「蘭」は現在のようにラン科の植物を指すようになったと考えられます。 日本ではフジバカマは、オバナ(ススキ)、おみなえし、ききょう(一説にはあさがおまたはむくげ)、くず、ナデシコ、ハギとともに秋の七草として有名です。春の七草は舌で味わいますが、秋の七草は目で楽しみます。フジバカマは乾燥させると独特の芳香が感じられるため、中国では古くは匂い袋や簪として利用されていたといいます。この芳香は、フジバカマに含まれるクマリン配糖体が、加水分解によってO-クマル酸に変化するためです。 薬用には全草を用います。開花期に蕾の付いた全草を採取し、2~3日日干しにした後、風通しのよい場所で更に乾燥させます。乾燥させることでよい芳香になりますが、湿気や芳香がなくなるのを防ぐために、密閉容器で保存します。 皮膚のかゆみには、乾燥させて全草300~500gを細かく刻んで、布袋やお茶パックなどに入れて煎じ、煎液と袋に入った全草をバスタブに入れ、浴剤として用います。全草の入った袋でかゆみのある部分をパッティングするとより効果的です。 糖尿病予防には、フジバカマ、レンセンソウ(カキドオシ)、タラコンピ、ビワ葉各5gを水400ccで半量になるまで煎じ、一日3回に分けて服用します。これはあくまで民間療法ですので、血糖値、HbA1c、尿糖に異常がある場合は、適切な治療を受けるようにして下さい。 ★食品の薬膳的はたらきとんぶり
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