げっけいじゅ

 葉・枝・実を利用

ゲッケイジュ(月桂樹)は、ベイリーフローリエローレルともいわれ、フレンチには欠かせない香辛料の一つです。ギリシア神話では、エロスの悪戯によって、アポロンに一方的に求愛されたダフネが、父神に祈って月桂樹に姿を変えて難を逃れますが、失意のアポロンに懇願され、アポロンの霊木となったと されます。

ゲッケイジュは、地中海沿岸原産のクスノキ科常緑高木で、現在では世界各地で栽培されています。日本には明治30年代に入ってきました。常緑で独特の芳香があるため、公園などにも植えられています。幹が真っずぐに伸びるので、狭い庭でも育てやすく、鉢植えにも向いています。但し、空気の通りが悪いとすす病になりやすいので、枝を空いて風通しをよくすることが大事です。

ゲッケイジュの葉は長楕円形で先端が尖り、表面はつるつるした感触をしています。春に葉の付け根に淡黄色の小さな花がかたまって咲きます。秋になると、雌木に黒紫色の実を付けます。葉を月桂葉、実を月桂実といい、薬用には主に葉を用います。葉からは月桂油も作られます。

常緑樹なので、必要な時に葉を採取し、水洗いして日干しにします。

葉には、リナロール、メチルオイゲノール、コスツノライドなどの精油成分が含まれています。

リウマチ神経痛の痛み止め芳香生健胃薬としては、乾燥した葉を一日量として2〜4g煎じて飲むとよいでしょう。

芳香生健胃薬としては、乾燥した実も同様に使います。

リウマチ疥癬には、月桂油を外用として患部に塗布します。

慢性リウマチ腰痛ぎっくり腰捻挫打撲肩凝り慢性の便秘痔疾低血圧には、葉を刻んで浴剤にするとよいでしょう。

枝葉を刻んだものをアルコールに約10日間漬けた抽出液は、養毛剤として用います。

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