| はますげ |
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ハマスゲは、関東以西の海浜砂地や河川敷など、日当たりのいい場所に群生する、カヤツリグサ科の多年草です。砂地に群生する菅ということからこの名が付きました。砂に埋まっても、地上に茎を伸ばして繁殖します。
カヤツリグサの仲間は同じような穂を付けますが、根茎のひげ根に球形の塊ができるのはハマスゲだけです。塊茎は暗褐色で、長さ約3cmの紡錘形をしており、独特の芳香があります。芳香があり、見た目も附子(ぶし)を小さくしたような形から、生薬名を香附子(こうぶし)といいます。『本草綱目』には莎草香附子(さそうこうぶし)という名で記載されていますが、これは古い時代に全草を莎草(さそう)といって薬用に用いていた名残とされています。 通年採取できますが、10~11月がよいとする説もあります。採取した根茎は水洗いして日光で半乾燥し、ひげ根を手で取り除きます。取りきれないひげ根は、金網に載せて火で炙るなどして焼き取ります。ひげ根をきれいに取り除いた後、日陰干しにします。 シペレン、シペロール、シネオールなどの精油成分と脂肪油を含みます。 婦人のおりものやノイローゼに、根茎を煎じて飲むとよいでしょう。 漢方では、香附子は、ストレスによるイライラ、胸脇部の不快感、お腹の脹りや痛みを除いたり、月経を調えて乳房の張りや生理痛を抑えるためなどに繁用されます。また、香附子とともにしそ・チンピ(蜜柑の皮)・カンゾウなどが配合された香蘇散(こうそさん)は虚弱体質の感冒薬としても知られています。 |