ほおずき

葉・茎・根・果実を利用

ホオズキは、観賞用や食用として栽培さえるだけでなく、日本全国に自生するナス科の多年草です。東南アジア原産ですが、南欧やアメリカ大陸の温帯地域でも見ることができます。日本の在来種のホオズキは、熟すと画像のように包果全体が赤く色づきますが、外来種は上部のみ赤く変色し、残りの部分は緑色のままです。この包果が提灯に似ていることから、漢字では「鬼の提灯」鬼灯で表されます。中国語の酸漿を当てることもありますが、中国語でも灯籠草など提灯を思わせる別名もよく使われます。夏の風物詩の代表でもあり、江戸時代から続く東京・浅草寺のほおずき市は有名ですし、七夕やお盆の供物としてもよく用いられます。

ホオズキは、高いものでは草丈が1mほどになります。長柄で卵円形、不斉歯牙縁、鋭尖頭の葉が互生します。初夏に白色から黄白色の小花が咲き、その後果実が実りますが、果実と思われている提灯のような部分は萼が変化したもので、果実はその中に隠れています。

薬用としては、葉・茎・根・果実を用います。ホオズキの根を漢方では酸漿根(さんしょうこん)、実を取り除いた萼の部分を鬼灯籠(きとうろう)といいます。7~8月の開花期に、葉と茎は刈り取り、根は掘り起こして、水洗いしてから日干しにします。実は熟したら摘み取ります。萼の中の果実を採る場合は、包果ごと摘み取って萼を破り、果実だけを集めて茎ごと縛って干します。

葉・茎・果実には鎮咳去痰解熱などのはたらきがあるので、かぜの時に煎じて飲むとよいでしょう。

根や萼には、利尿抗炎症作用があるので、膀胱炎など泌尿器の感染によいとされます。

いずれも一日5gを煎じて服用します。

ホオズキには子宮収縮作用があるので、妊婦や妊娠している可能性のある場合は絶対に服用しないで下さい

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