| いぶきじゃこうそう |
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イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)は日本国内の日当たりのよい場所に広く自生するシソ科の低木です。滋賀県・伊吹山に多く見られ、麝香に似た芳香があるためこの名が付きました。1000m級の山岳地帯から、平地、海岸などいろいろな場所に自生し、環境によって形態を変えるため、変種や亜種も多様です。海岸でも見られるため、地方によってはハマクサの名でも知られます。百里先までその芳香が届くといわれ、漢名は百里香(ひゃくりこう)といいます。朝鮮半島、中国、インドなどにも自生します。
名前は草と冠しますが実際は低木です。3~15cmの枝は斜めに、茎は地上を這うように伸びます。卵形で対生する5~10mmの葉には麝香に似た芳香があります。6~7月に枝の先端に、淡紅色から淡紫色の小さな花が密生します。 ハーブとして有名なタイムは和名をタチジャコウソウといい、イブキジャコウソウとは近縁関係にあります。タイムは料理に用いられる他、鎮痛剤や百日咳の薬としても利用されます。 薬用には地上部を用います。開花期に採取し、水洗いして陰干しにします。 芳香成分は、p-シメン、カルバクロール、チモールなどの精油からなり、発汗作用があるとされています。 かぜのひきはじめには、乾燥した地上部3~6gに熱湯を注いだものを飲んで発汗するとよいでしょう。 |