| いかりそう |
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イカリソウはメギ科の多年草で、岩手県以南の本州と四国に自生しています。イカリソウは種類が豊富で、多様な種類が入り乱れて分布し、交配による変種も多数確認されています。主要なものだけでも、キバナイカリソウ、トキワイカリソウ、オオバイカリソウ、ヒメイカリソウ、ウラジロイカリソウなど数多くの名前が挙がります。漢方薬としてはホザキイカリソウを用います。
イカリソウは、花の形が船の錨に似ていることから名付けられましたが、これは江戸時代の『本草綱目啓蒙』のイカリソウの解説にも見ることができます。イカリソウの花は4~5月に開花します。花に見える部分は、4枚の花弁と4枚の萼からなります。花弁は先端が細くなったパイプ状で、内側に向かって湾曲します。その外側に花と同じ色の萼伸びています。もともと萼は8枚ありますが、開花時に4枚は落ちてしまいます。花は赤紫色の他、紫色、青紫色、淡黄色、白色などがあります。イカリソウの草丈は20~40cmほどで、春先に、先の尖った卵形の3出複葉の根葉が根茎から出ます。普通冬には葉が枯れてしまいますが、トキワイカリソウやウラジロイカリソウは冬でも葉が枯れません。 庭園でも、庭木の根本など日の差さない場所に何種類か植えておくと楽しめます。日当たりの悪い場所でも生育するので、鉢植えにして観賞用にすることもあります。 イカリソウは生薬名を淫羊藿(いんようかく)といい、滋養強壮の目的で用います。李時珍の『本草綱目』の中に、四川北部に生息する淫羊という羊は、この草を食べて、一日に百回交尾するという行があり、昔から滋養強壮、不妊、老化による諸症などに使われていたことが伺えます。生薬名のインパクトのためかマラタケリソウという日本名もあるようです。 薬用としては地上部の全草を用います。採取時期は産地や種類によって異なりますが、4~10月に地上部を刈り取って日干しにします。 有効成分はフラボノール配糖体のイカリインで、脊椎動物の精液を増量することが解っています。 強壮・強精・補精・陰痿・催淫・健忘・低血圧・不眠症・食欲不振には、淫羊藿の薬用酒、仙霊脾酒(せんれいひしゅ)を一日2回、一回20ccくらい飲むといいでしょう。また乾燥させた葉8~10gを煎じて飲んでもよいでしょう。 【仙霊脾酒の作り方】 |