| かぼちゃ |
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| カボチャ(南瓜)はウリ科のつる性の一年草です。雌雄同種で、夏に葉の付け根から雄花と雌花が出ます。雌花のがく片は葉状で、雄花には長柄があります。茎葉ともに毛があり、茎の多くは5菱形です。南メキシコから中央アメリカが原産で、天文年間(1532〜1554)にポルトガル船によって豊後(大分県)に伝来しました。 当時はボウブラと呼ばれていたようですが、これはポルトガル語のカボチャを示すアボーブラが訛ったものであると思われます。当時ボウブラと呼ばれていたものは、偏球形で全面に縦の隆起があり、上下両面がくぼみ、熟すと淡黄赤色となるものでした。 『農業全書』(1696)では南瓜(ナンカ)の項目にこのボウブラの図を載せていますが、ボウブラの名はありません。解説には「南瓜は西瓜より早く日本に来る。京都に植える事は寛文の頃より始まる」とあります。南瓜の漢名は中国の「本草綱目」の図と解説に合わせたものだと思われます。 『本草綱目啓蒙』(1803)には「京都では誤りカボチャと呼ぶ。瓜形は円扁にしてたてにひだあり。熟すれば黄赤色。一種形長くくびありて壷の形の如し。深緑色また熟して黄色になるものもあり。是をトウナスビという。一名カボチャ。」とありボウブラとカボチャは違うものであると言っています。 現在では、天文年間に入ったボウブラやカボチャ、それにその後アメリカなどから入ったセイヨウカボチャ、クリカボチャなどを総称してカボチャと呼んでいます。 ちなみにカボチャという言葉の由来はカンボジアにあり、これはボウブラよりも後に日本に伝えられたと考えられています。 薬用としては、へたの部分の南瓜蒂(なんかてい)と、種の部分の南瓜仁(なんかにん)が使用されます。 カボチャの採集は秋に茎が枯れ、充分に熟してから行います。南瓜蒂は日干しにしてよく乾燥させてから粉末にして保存します。南瓜仁は皮を除いて水洗いして日干しにしてから粉末にします。 南瓜仁の成分はリノール酸、パルミチン散、ビタミンC・B1、ククルビチンなどが確認されていますが、南瓜蒂の成分は確認されていません。 サナダムシの駆虫には南瓜仁の粉末を10〜15gを空腹時にそのまま服用します。 おできには南瓜蒂の粉末をゴマ油で軟膏状に練ったものを患部に塗ります。 中国ではカボチャの種の実をスナックのように食べる習慣があります。塩味がきいて美味しいです。中には殻を取り去り食べやすくなったものもあるので、是非とも一度お試し下さい。 また冬至にカボチャを食べると中風にならないという言い伝えもありますが、これは冬の野菜の少ない時期にカボチャなどで、カロテンやビタミンを補わなくてはいけないという教訓を示すものだと思われます。 |