からすうり

 根・果実・種子を利用 根と種子は日干し・果実は新鮮なものを

カラスウリは 、日本では本州、四国、九州に、また朝鮮半島や中国大陸と広く分布するウリ科の雌雄異種の多年草です。

初夏に発芽して蔓を伸ばし、夏に五弁で裂片が繊維状に細く裂けた特徴的な白い花を付けます。 カラスウリは繁殖力が旺盛で、山野だけでなく人里近くでも目にすることができます。しかし、この 繊細な花を目にすることはあまりなく、カラスウリに気づくのは、大抵楕円形をした朱色の実が付く秋になってからです。というもの、カラスウリの花は夕方から夜にかけて開花するためです。夜に開花するこの花は、エビガラスズメという蛾によって受粉します。

カラスウリ葉は互生し、濃緑色の掌状をしています。種子は茶褐色から黒褐色で、帯状の筋が隆起した特殊な形をしています。これはカラスウリ独特のもので類似植物のキカラスリにはありません。カラスウリの根はダリアに似た芋状で、数個固まって付きます。大きいものでは一抱えもあるものもあります。茎の先が地中に入ると、そこから新しい根が形成される珍しい性質があります。

カラスウリは普通烏瓜と書き、カラスが好んで食べるからとか、カラスが実を残すからなど諸説ありますが、現在最も信用されているものは、実が、その昔、唐から輸入されていた朱色で卵形をした朱の原鉱に似ていることから唐朱瓜としたという説です。

薬用には、根、果実、種子を用います。生薬名は、根を王瓜根(おうがこん)あるいは土瓜根(どかこん)、種子を王瓜子(おうがし)または土瓜仁(どかにん)といいます。根、果実、種子とも採取は秋から冬にかけて行います。果実は新鮮なものを使います。種子は果実を水に浸して崩して取り出し、日干しにします。根は新鮮なものを使ったり、水洗いして輪切りにし、日干しにして使います。

成分についてはまだよく研究されていません。

ひびあかぎれしもやけには、新鮮な果実や果汁を直接塗ります。

肌荒れには、すり潰した果実と種子を酒に浸し、成分の溶け出した汁を塗るか、煎液を塗ります。

できもの腫れ物には、新鮮な根を下ろしたものを貼るか、根の煎液を塗るとよいでしょう。

黄疸夜尿生理不順喘息には、6〜10gの根を200ccの水で煎じたものを毎食前に服用します。但し、苦味が強いので吐き気のすることがあります。その場合は服用を中止して下さい。

母乳の出をよくするには、粉末にした根4〜5gを1日2回に分けて酒で服用します。種子1〜3gを200ccの水で煎じたものを毎食後に服用してもよいでしょう。

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