かりん

果実を利用 砂糖漬けや果実酒に

カリン(花梨)は中国原産のバラ科の耐寒性落葉高木です。中国では木瓜(もっか)といいますが、この木瓜はカリンだけでなく、同じバラ科のボケも指します。

カリンの葉は倒卵形で堅く、葉縁から葉柄にかけて鋸歯があります。葉の裏には初め産毛が生えますが、後になくなります。4〜5月に淡紅色の花を付け、10〜11月に芳香のある黄色い洋梨形の実を付けます。しかし、この芳香や見た目とは裏腹に、実は堅く、渋みと酸味が強く、生色には向きません。

カリンの実は、同じバラ科のマルメロの実と混同されますが、カリンはカリン属に、マルメロはキドニア属に属します。またカリンの実が洋梨形でつるつるしているのに対し、マルメロの実は球形でビロードのような産毛があります。長野県ではマルメロをカリンと呼ぶ習慣があり、旅行者などには特に混同されやすいようです。

カリンは実だけでなく、木自体の材質も堅く、粘りがあるため、家具などにも利用されます。

薬用には実を用います。秋に成熟した実を採り、輪切りにして日干しにします。

成分としては、リンゴ酸やクエン酸などの有機酸があるとされますが、まだ詳しい研究はされていません。

主に咳止めに用います。乾燥した実5〜10gに、水200ccと少量の砂糖を加えて半量になるまで煎じ、これを1日3回に分けて服用します。

またカリン酒は、疲労回復によいといわれます。1回30ml、1日2回飲むとよいでしょう。

【カリン酒の作り方】
採りたての生の実1kgを輪切りにし、グラニュー糖200gとホワイトリカー1.8Lに漬け、半年ほど寝かせます。採取する実は熟していても、そうでなくても構いません。

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