けいとう

花・種子を利用

ケイトウ(鶏頭)はヒユ科の植物で、熱帯アジア原産のノゲイトウの変種であろうと考えられています。日本では万葉の歌に見えるので、かなり古くから栽培されていたと考えられています。

『本草和名』には鶏冠草の漢字の下に和名加良阿為(カラアイ)となっており、まだケイトウの名はありません。しかし、『万葉集』には韓藍(カラアイ)辛藍(カラアイ)の字があり、歌の内容から考証していくとこれはケイトウのことであるというのが定説になっています。

万葉のころのケイトウも今のものとほとんど変わらず、当時はこの葉の汁で染め物をしていたようです。

ケイトウの名は、帯化した花穂が、鶏のとさかに似ているところから鶏頭になったと言われています。

ケイトウの生薬名は花は鶏冠花(けいかんか)、種は鶏冠子(けいかんし)と言います。

現在、ケイトウには、黄・オレンジ・赤・紅・紅紫など色も多様で、二色咲き分けるサキワケケイトウなどもあります。また花穂が扇状だけでなく、穂状、複雑に重なり合ったものなど様々な園芸種があります。栽培は比較的簡単で、4月下旬に、日当たりが良く、風通しも良い、湿り気のないところに種を蒔けば、すくすく育ちます。

開花の最盛期に、花茎の先端、花穂の部分をハサミで切り取り、日干しにします。種子の採集は秋も深まってからで、種が十分に熟してから花穂の部分を採集して、新聞紙の上などで逆さにして、軽くたたくと種を集めることができます。

ケイトウの成分はあまり研究されていません。

下痢止めには鶏冠花を使用します。乾燥した花をすりつぶして粉にし、1回量3〜8gをそのまま空腹時に白湯で服用します。

女性の子宮出血(不正出血)には乾燥した鶏冠子を使用します。種を1回量3〜5gを軽く煎り、これを食後30分くらいに白湯で服用します。

また凍傷で皮膚がただれて出血するような場合は、鶏冠花10〜15gを砕いて、水400ccで半分になるまで弱火で煎じ、この煎じ汁で患部を洗います。

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