| こぶし |
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| コブシ(辛夷)は日本特産のモクレン科の植物です。北海道をはじめ日本全土に自生し、栽培もされています。4〜5月、雑木林の中で、まだ他の樹木が眠っているときに花をつけ春を告げます。葉の出る前の裸の枝に白い6弁の花が咲き、花のかたまりがかすみのように見えます。つぼみの形が子供の拳に似ているところからコブシと名付けられたと言われています。花には芳香があり、花が終わるとすぐに葉がでます。高さは大きいものでは15mにもなり、樹皮はなめらかで灰白色の斑があります。 コブシのつぼみは漢方の生薬としても用いられ辛夷(しんい)と呼ばれています。中国ではモクレン科のつぼみを総称して辛夷と呼んでおり、主にモクレンのつぼみを使用します。ところが日本ではモクレンではなく、コブシや同じくモクレン科のタムシバを辛夷として使用することもあります。 採集は開花前の3月下旬から4月上旬にかけて行います。花のつぼみを取り、風通しのよいところで日陰干しにして保存します。 つぼみにはシネオール、シトラール、オイゲノールなどの精油成分が含まれています。 芳香消炎のはたらきがあり、頭痛・鼻づまり・鼻炎などの治療によく用いられます。頭痛・鼻づまりには、コブシのつぼみ5〜10gを450ccの水で、容量が半分になるまで弱火で煎じ、これを1日3回に分けて服用します。漢方ではおなもみ・ビャクシ(ヨロイグサの根)・ハッカなどとともに鼻炎や蓄膿症の治療によく使用される植物です。慢性の鼻炎には 辛夷酒を作って毎日少しずつ服用するのもよいでしょう。 【コブシ酒の作り方】早春、コブシのつぼみになる若い花を選んで摘み取る。これを傷つけないように注意しながらきれいに洗い、ふきんで水をきる。洗ったつぼみを瓶に入れ、輪切りにしたレモン・砂糖・焼酎を好みの量加え、冷暗所で2〜3ヶ月熟成させる。 |