| こがねばな |
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| コガネバナ(黄金花)は、中国北部からシベリアが原産のシソ科の多年草です。中国では古くから根の部分が生薬として用いられ、日本でも江戸時代までは、中国や朝鮮半島から輸入したものが使われていました。享保年間に入り、幕府の命で朝鮮より種子が輸入され、小石川御薬園で栽培が始まりました。ここで栽培されたものは、毎年、京都御所と仙洞御所に献上されていたと記録にあります。 コガネバナは高さが20〜60cmほどで、葉は対生し、柄がなく、幅5〜10mm、長さ3〜5cmで先が尖った細長い形をしています。8月頃、茎の上部に紫色の唇形の花を穂状に付けます。根は円錐型をしており、外皮は暗褐色ですが、割ってみると内部は鮮やかな黄色から黄緑色をしています。 コガネバナという名前から、花は黄色と思われがちですが実際は紫色です。江戸時代、コガネバナは一般にはコガネヤナギと呼ばれていました。葉が柳に似て細長く、根が黄金のように黄色いという意味です。後世、ヤナギの部分がハナに転じて現在に至ります。コガネバナの生薬名は黄ごん(おうごん)といい、江戸時代も医家は生薬でなくても、コガネバナ自体をオウゴンと呼びました。 コガネバナの採取は、秋に地上部が枯れてから行います。掘り出した根を水洗いした後、半乾きになるまで乾燥させて外皮を取り除きます。内部の黄色い部分のみを使いやすい大きさに刻んで日干しにします。 コガネバナには、消炎解熱作用のあるオウゴンニンやバイカリンが含まれます。 漢方では、熱を冷まして余分な水分を乾かす、解毒、止血、胎児を安定させるなどのはたらきがあるとされ、いろいろな処方に用いられています。ざっと挙げるだけでも、オウゴン湯、三黄瀉心湯、黄連解毒湯、温清飲、龍胆瀉肝湯、半夏瀉心湯、小柴胡湯、柴胡加竜骨牡蠣湯などきりがありません。黄連解毒湯はオウゴンと黄連(おうれん)、黄柏(おうばく・キハダ)、山梔子(さんしし・クチナシ))からなる処方で、皮膚炎やのぼせ、イライラなどに用います。小柴胡湯はオウゴンの他6種の生薬からなり、古くからかぜ薬としてもちいられてきました。 オウゴンは単独で使用するより、漢方処方として他の生薬と配合されている方が、状態に合わせて使いやすいので、使用する場合は専門家に相談する方がよいでしょう。また、漢方では清熱燥湿薬に分類され、熱が原因の症状に用いる生薬です。冷えると悪化する場合や、もともと冷え性のある場合は、専門家に相談してから使うようにしましょう。 |