こんにゃく

いもを利用

コンニャク(蒟蒻)はサトイモ科の植物で、東南アジア、特にインドシナ半島が原産地と考えられています。日本でも早くから栽培されており、今では群馬、茨城、福島、北九州で盛んに栽培されています。

名前の由来は、古書には古尓夜久(コンニヤク)の和名と、蒟蒻(クジャク)の漢名があてられていますが、コンニャクの和名は漢名の読みに由来していると考えられています。コンニャクは製品化したものを指し、植物名としては本来コンニャクイモと呼ぶのが正しいのですが、現在ではどちらもコンニャクと呼ばれています。

コンニャクイモは春に植え、冬に掘り出して温かい室などに貯蔵後、また春になると植える、という行程を3年ほど繰り返してから収穫します。このイモを薄く切ってから粉にしたのを荒粉といいます。これを更に石臼などで粉末にしますが、このときマンナンの粒以外の夾雑物は扇風機で臼の外に飛ばし、更にこれをふるいにかけて微粉を集めたものを精粉といいます。この粉に水を加え撹拌しながら石灰を加えて凝固させ、適当な大きさに切って熱湯に30〜40分間放置し、浮き上がってきたのが市販されているコンニャクです。

コンニャクは主に食用として知られていますが、この他にもいろいろな用途があります。精粉に40〜50倍の水を加えてよく練るとコンニャク糊ができます。長く保存ができるように、ホウ酸・サリチル酸・ホルマリンなどを加え、障子貼り、紙接ぎなどに使われます。また、防水用糊としても広く利用されています。コンニャク糊を塗ったあと、消石灰でアルカリ処理すると、防水性になることから、雨具やテントなどにも利用されています。

コンニャクのほとんどは水分ですが、主成分はマンノースとグルコースの2種類の糖が縮合してできたグルコマンナンです。グルコマンナンはコンニャクマンナンとも呼ばれ、コンニャクイモの特定の細胞に含まれています。コンニャクマンナンがアルカリによって凝固する性質を利用して、食用のコンニャクができるわけです。

コンニャクマンナンには利尿作用があります。水分代謝促進を期待する場合も、普通に食べるとよいでしょう。

コンニャクは低カロリー食品で、古くからこれを食べるとお腹の砂を取り除くと考えられ「砂払い」と呼ばれていました。低カロリーで、利尿作用があるので、水分代謝が悪くて太り気味の方にはお薦めです。

またコンニャクを一度温めるとなかなか冷えない性質を利用して、かつては温湿布の代わりに利用されていました。何本かのコンニャクを鍋に入れて煮て、これをタオルにくるみ、これを別のタオルで作ったおしぼりの上に置いて間接的に患部を温めます。

食品の薬膳的はたらきこんにゃく

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