| このでがしわ |
|
|
|
コノデガシワは、中国原産のヒノキ科の常緑樹で、日本には奈良時代あるいは江戸時代に入ってきたとされています。日本国内だけでなく、ヨーロッパなどでも庭木としてよく見ることができ、園芸用の品種の中には、あまり大きくないものもあります。名前にカシワと付きますが、ブナ科のカシワとは無縁です。 コノデガシワは雌雄同株で、表裏の区別のない葉が団扇のように平らに広がって垂直に立つように出ます。この姿が小さな子供の掌を立てた形ににていることから児の手柏の名が付いたといわれます。春に赤みがかった淡黄色の雌花と、白色の雄花を点けます。夏に、ヒノキに似た青緑色で凹凸のある球果が実ります。若い果実は木質で、むしり取ると強い樹脂のにおいがします。この中に楕円形の種子があります。 漢方では種子と葉を用い、それぞれ柏子仁(はくしにん)、側柏葉(そくはくよう)といいます。種子の採取は秋に行います。採取した果実を叩いて種子を取り出し、種子だけを集めて乾燥させます。葉は必要な時に採取し、水洗いして日干しにします。 種子は脂肪を含みますが、その他の成分についてはまだ詳しくは解っていません。葉には、ピネン、セスキテルペンアルコールなどの精油成分、タンニン、フラボノールが含まれます。 滋養・強壮には、種子を軽く炒って磨りつぶし、1日5~12gを3回に分けて、そのまま水か酒で服用します。 腸管出血や下痢には、乾燥した葉を1回につき5g煎じて服用します 漢方薬では柏子仁には、心を養って精神を安定させるはたらきや、腸を潤してお通じをよくするはたらきがあるとされ、不眠や精神不安に用いる柏子養心丸などの処方に用いられます。 また側柏葉には、血液の熱を冷まして止血をしたり、去痰止咳のはたらきがあるとされます。 |