くり

堅果を利用

クリ(栗)はブナ科の植物で、日本・韓国に野生しています。 中国にある甘栗にするクリはシナグリといい、日本のものとは違うものです。野生のクリは堅果(ナッツ)が小さく、シバグリなどと呼ばれていますが、お店で売られているものは、これらを改良してできあがったものです。中でも有名なのが丹波地方に古くから栽培されているタンバグリで、お菓子の材料としても重宝されています。

6月頃、15cmほどの花穂を伸ばしますが、その大部分は雄花で、雌花は花穂のつけねに数個つくだけです。クリのイガは雌花の総苞の発達したもので、熟すと四つに裂けて、1〜3個のクリが出てきます。外側はクリ色をして厚く、堅い丈夫な果皮で、これを破ると、種皮(シブ)にくるまった1個の種子が現れます。クリは取れたてのものより、むしろなどに広げ、水分を減らした方が甘みが増して、美味しくなります。

クリの実のように大きなものは、すぐに蒔けばまず100%発芽しますが、保存しておくと発芽率がどんどん低くなります。保存にはどうやら種の小さいものの方が優れているようです。

クリには栗の字を当てていますが、これは中国の漢字を当てたもので、平安朝の国語辞書である『和名抄』には久利 とありクリと発音していたことがわかります。クリの語言は、黒い実、黒実がクリになったと言われています。 ちなみに中国では栗をリーと発音し 、普通、栗子と書いてリーズといいます。

薬用としては葉やイガ、それに樹皮を使用します。 クリの葉・樹皮・イガには多量のタンニンが含まれています。

樹皮とイガは秋に採集して、風通しの良いところで日干しにしてから保存します。 葉は成分の充実している夏に採集して日干しにして保存します。

やけどうるしかぶれ湿疹あせもに、よく乾燥した葉を一握り、イガならば2個分、樹皮ならその半分くらいを、水500ccで半分になるまで煎じ、これを冷やしてから患部を洗います。

食品の薬膳的はたらきくり

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