まつ

葉を利用

マツ(松)はマツ科の多年生常緑性高木で、古くから日本人とは深い関わりのある樹木です。松は長寿を表し、竹、とともにお祝い事には付き物の植物です。マツは門松にも使用されるように、歳神様が降りてくる目印であり、それを「待つ」木という意味から「マツ」になったという説もあります。松茸や松露など、日本人に好まれる菌類も松の根元に生じます。また生薬として繁用される茯苓(ぶくりょう)も植物名をマツホドといい、松の根元に生育します。そして忘れてならないのが盆栽です。日本国内のみならず世界各国にも輸出され、高価な値段で取り引きされています。松葉を用いた民間療法や健康食品も多く、日本人に身近な植物であることがよくわかります。松葉酒は英気を養い、長寿をもたらすとされ、昔から愛飲者もいたそうです。この他、建材、松脂などは、昔から世界で利用されてきました。松脂は弦楽器の弓の手入れや、テレピン油として塗料、絵の具、外用薬の基材などに用いられます。この松脂の化石は琥珀といい、装飾品や生薬として洋の東西を問わず重宝されています。

松は葉を薬用にし、必要な時に採取します。

歯痛には、松葉を細かく刻んだものと塩少々を入れて煎じたものでうがいをするとよいでしょう。

打撲には、松葉を刻んですりつぶしたものに酒を加えて飲み、残った松葉を患部に貼ります。但し、お酒が飲めない方には不向きですので、その場合は、松葉をするつぶしたものにお酢を加え、患部に繰り返し塗る方法をお勧めします。

松葉酒は滋養するとされ、松葉発酵酒は健胃整腸によいといわれています。

【松葉酒の作り方】
松の若葉800g・グラニュー糖50~100gに日本酒1.8リットルを加え、密封して一年熟成させる。一年後、開封して滓を濾し、清潔な瓶で保存する。

【松葉発酵酒の作り方】
一升瓶に水1260ccを入れ、そこに砂糖300gと1cmほどに刻んだ松の若葉400gを加えます。割り箸を束ねたものを縛り、瓶に栓をします。発酵して気泡が出るので、割り箸を束ねて作った隙間のある栓にしないと、瓶が破裂してしまいます。2日目辺りから発酵が始まり、泡が吹き出してきます。一週間程度で発酵が終了するので、滓を濾して、密閉できる容器に入れて、冷蔵庫で保存する。サイダーのようで飲みやすいので、飲み過ぎには注意しましょう。

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