| もくれん |
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| モクレンは中国湖北省付近が原産とされる落葉低木です。世界の温帯地方に広く栽培され、庭木としても繁用されています。しかし、原産地周辺では野生のモクレンを見ることも少なくなりました。 モクレンが日本に伝わった時期は定かではありません。一説には、飛鳥・天平時代の僧侶の衣を木蘭染め(もくらんぞめ)といい、この木蘭が現在のモクレンといわれています。しかし、別の説では、この時代にはまだモクレンは日本に入ってはおらず、木蘭染めは別の草木染めともいわれています。 江戸時代に入ると、貝原益軒が『花普』の中で玉蘭花(モクランゲ)や紫木蘭(ムラサキモクラン)を紹介し、江戸末期には、小野蘭山が深紫色のものを玉蘭花(モクレンゲ)、紫木蘭(シモクレン)とし、白いものを漢名に因んで玉蘭(ギョクラン)と紹介していることからも、庭木として定着していたことが伺えます。 モクレンの花は、江戸時代の名前からも判るように、深紫色と白色があり、大型の花弁が6枚、がく片が3枚、めしべ、おしべが多数あります。葉は大きく、広卵形です。花期は3〜5月で、正に春の花です。 薬用には花期のつぼみを用います。採取したつぼみは日干しにします。中国では、モクレンも辛夷(しんい)と呼び、こぶしと同じように利用します。 つぼみは、コブシと同じシネオールやオイゲノールを含み、他にクエン酸も含みます。 蓄膿症・鼻炎には、日干しにしたモクレンのつぼみ15gと、オナモミの果実(蒼耳子)9g、ヨロイグサの根(白)30g、ハッカ葉15gを乾燥させたものをミキサーで細末にし、毎食後に6gずつ飲むとよいでしょう。 |