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| モモ(桃)はバラ科の植物で、学名はプルヌウス・ペルシカと言います。ペルシカというのは、モモ産地と思われたペルシア(現在のイラン)を指しますが、その後、原産地は中国西北部黄海上流地帯であることがわかりました。 日本では弥生時代の遺跡からモモの種が発見されていることから、この時代に既に中国から日本に入って栽培されていたと考えられています。当時のモモは原種そのまままで、あまり美味しくなかったと思われます。モモの本場中国には先のとがったものから、扁平のものまで様々な品種があります。そのような中国の優良品種と、日本独特の栽培技術を応用して、品種改良が行われてきました。水蜜桃などが栽培されるようになったのは、明治以降外国からの品種が入るようになってからですが、現在では日本の優秀な品種が中国に逆に輸出されたりしています。 漢方薬では主に桃仁(とうにん)と呼ばれる、種子の硬い殻の中にある仁を使用します。 桃仁を噛むと、初めは油のような味と苦みがありますが、それからしばらくすると僅かな芳香がしてきます。これはシアン配糖体(青酸配糖体)のアミグダリンが口内の温度や水分などにより分解されてベンズアルデヒドの芳香物質に変わるためです。 桃仁には、特に下半身の血液循環を促したり、便通をよくしたりす る はたらきがあります。生理痛・生理不順・産後にお悪露が降りきらない場合に、あるいは便秘に、1日3〜5gを適当につぶしてから、これを400mlの水で、半分になるまで弱火で煎じて服用します。桃仁は漢方薬としてよく使用されますが、多量に使いすぎると青酸中毒を引き起こす可能性があるので、 必ず専門家のアドバイスを受けてから使用するようにしてください。 モモの花のつぼみにも通便作用があるので、春の摘花の時期に集めておいて乾燥して保存しておくとよいでしょう。花を使用する場合は、1回2〜3gを目安とすると良いでしょう。ぽっちゃり体型だった楊貴妃は、腹部をスッキリさせるためモモの花を飲んでいたといわれています。 この他、モモの葉はあせもの治療薬として利用することもできます。新鮮なモモの葉を500gをよく水洗いした後にお風呂に入れて、入浴剤として使用します。 ★食品の薬膳的はたらきもも |