| なるこゆり |
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ナルコユリ(鳴子百合)は、本州・四国、九州などの山野に自生するユリ科の多年草です。同じユリ科のアマドコロとよく似ていますが、茎の形状や花の付き方で区別できます。ナルコユリの茎は滑らかなのに対し、アマドコロには稜があって角張った感じがします。またナルコユリの花は、葉と茎の付け根から、先が3~5本に分かれた花柄が出て、3~8個の花を付けますが、アマドコロは1~2個程度です。
ナルコユリの茎は円柱形で1mほどに成長し、上部は弓なりに曲がります。葉は8~15cmの披針形で互生します。5~6月頃、葉の付け根から出た花柄から下向きに、緑白色で筒状の花を複数個付けます。開花後、暗緑色をした球形の液果が実ります。秋には地上部は枯れてしまいます。ナルコユリの根茎には年節があり、横に向かって成長します。 アマドコロと同じく、ナルコユリに似たものに、同じユリ科のホウチャクソウ(宝鐸草)がありますが有毒なので注意しましょう。 薬用には根茎を用いますが、生薬名を黄精(おうせい)といい、古くから滋養強壮剤として用いられてきました。病後の体力回復などに煎じて飲まれていました。江戸古代になると、精力剤として一大ブームを引き起こしたと文献にあり、黄精酒がよく飲まれていたとか。黄精を砂糖漬けにしたものを売る黄精売りなどもいて、遊郭で働く女性にたいそう喜ばれたそうです。 ナルコユリの根茎の採取は、開花期の5~6月か、地上部が枯れかけた10月頃に行います。掘り起こした根茎のひげ根をむしり取り、水洗いして日干しにします。縦割りにして干すと早く乾燥できます。 ナルコユリには粘液多糖質が豊富で、他にニコチン酸、アスパラギン酸、カルボン酸などが含まれます。 滋養強壮には一日4~12gを煎じて服用するか、黄精酒を一回20ccほど飲むとよいでしょう。 アマドコロは体液を補って滋養をつけるので、下痢、痰が多い、むくみなど水分代謝の悪い場合は必ず専門家に相談しましょう。
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