おなもみ

果実・葉・茎を利用

オナモミは、路傍、河川敷、荒れ地などに自生するキク科の一年草です。草丈は1m前後で、堅い茎や厚い葉には短毛があります。葉は縁に不揃いの切れ込みがある先の尖った心臓型で、葉柄は互生します。夏に、上部に雄性頭花、下部に雌性花のある、黄緑色で長楕円形の総花を付けます。秋から冬に果実を付け、成熟してくると褐色に色づき、衣類や動物の毛などにくっついて移動、繁殖します。果実の性質から、一般にはヒッツキムシまたはトッツキなどと呼ばれます。また果実に棘があって星のように見えることからホシダマと呼ぶ地方もあります。

果実の採取は、実の熟す秋から冬に行い、日干しにして保存します。茎や葉はある時に採取します。

果実にはリノール酸が多く含まれます。

動脈硬化予防には、一日に約10個果実を軽く焙って中身を食べるか、果実をつぶして熱湯を注いだものを飲むと良いでしょう。

風邪などの頭痛や発熱、冷え性には、一日8~10gを煎じて服用し、発汗するとよいでしょう。漢方では、生薬名を蒼耳子(そうじし)または蒼耳(そうじ)といい、こぶし・ビャクシ(ヨロイグサの根)・ハッカなどとともに鼻炎蓄膿症など鼻の疾患や頭痛の治療によく使用されます。

酒乱には、1回につき10個分の黒焼にした果実の粉末を一日2~3回飲ませます。一ヶ月服用しても効果のない場合には、服用を中止させます。

この他、虫さされには生の葉を揉んで付けると、かゆみや痛みを抑えることができます。疥癬・湿疹・あせもなどの皮膚疾患には、葉と茎を濃いめに煎じて塗布するか、浴剤として用いるとよいでしょう。

【(有)大川商店】トップへ