さらしなしょうま

根茎を利用

サラシナショウマは我が国や中国北部の高地から平野まで、至る所で目にすることのできるキンポウゲ科の大形の多年草です。草丈は1~1.5mくらいに伸びます。7~8月頃、白い穂状の花を付けます。画像はまだ開花する前の花を撮ったものですが、開花すると萼が落ち、花弁のない花が雄蘂を多数付けるため、まるで白い穂のように見えます。サラシナショウマの花には、蝶や蛾がよく集まります。根茎は直径1~2cmで長さが10cmほどで、多数の分岐があって形は不揃いです。

サラシナショウマは漢字で、晒菜升麻とも更科升麻とも書かれますが、一説によると、若葉を1~2日水に晒して茹でれば、お浸しなどとして頂けるからだとか。生薬名としても用いられる升麻(しょうま)は、薬効として麻同様、昇清(しょうせい)のはたらきがあるからだとされています。昇清とは中医学用語で、人体に必要なものを上部に運んだり、重力に逆らって内蔵を定位置に保ったりするはたらきをいいます。エネルギー不足の虚弱体質や貧血、胃下垂、脱肛などでよく用いられる補中益気湯には、エネルギーを補う生薬とともに少量のショウマが配合されていますが、これは正に昇清の意味で配合されています。

薬用には根茎を用います。10~11月に根茎を掘り起こし、ひげ根を取った後、よく水洗いして日干しにします。

成分としてはシミゲノールなどのトリテルペン化合物、カフェー酸やフェルラ酸などのフェノールカルボン酸などが含まれます。

解毒解熱には、乾燥した根茎を煎じて服用します。

口内炎やのどの痛みには、煎液でうがいをするとよいでしょう。

漢方では、先の昇清作用を用いる他、できらない発疹やできものを出せて治したり、熱が原因の頭痛・歯痛・歯肉炎・口内炎などの治療に用います。但し、どの場合もショウマ単独で用いることはなく、他の生薬と配合した処方として用います。

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