| しろばなむしよけぎく |
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シロバナムシヨケギクは、クロアチアのアドリア海に面したダルマチア地方原産のキク科の多年草です。別名を除虫菊(じょちゅうぎく)といい、その名の通り虫除けとして、古くから世界各国で利用されてきました。
我が国には、明治20年(1888年)に試験栽培用に輸入され、その後和歌山が一大産地となりました。和歌山の他、瀬戸内海沿岸の香川、愛媛、広島、岡山と北海道で栽培が盛んとなり、中でも小豆島や因島では耕地面積の多くをシロバナムシヨケギクが占めてしました。1898年には対米輸出を開始、第一次世界大戦後からは世界的な輸出に踏み切り、第二次世界大戦頃までは日本が世界一の生産国でした。しかし第二次世界大戦後、シロバナムシヨケギクの耕地は食の栽培に転換され、また合成殺虫剤の開発もあって、現在では因島で観賞用に栽培されるに留まります。 近年、合成殺虫剤と異なり人体に無害という点が見直され、除虫菊を使った蚊取り線香なども販売が徐々に伸びてきているようです。蚊取り線香は、シロバナムシヨケギクの花頭の粉末、シロバナムシヨケギクの花茎を半年間乾燥させて作った粕粉、タブノキから作ったタブ粉、澱粉、染料、ピレスロイドから作ります。 シロバナムシヨケギクは、初夏、30~60cmの花茎の先に直径3cmほどの白い頭花を付けます。葉には全体的に絹毛が生えるため、白っぽい灰緑色に見えます。 頭花に殺虫成分のピレスロイドを含みます。開花期にこの頭花を採取します。 植物の殺虫には、草木灰に、シロバナムシヨケギクの花頭を日干しにしたものを20~30%加えてよく混ぜ合わせ、直接撒くとよいでしょう。 |