| そば |
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| ソバ(蕎麦)はタデ科の一年草です。高さは50p前後で、直立性の茎は中空で分枝し、下部は赤みを帯びています。葉はほぼ三角形で先がとがり、柄が長く互生します。夏と秋に茎頂と葉のわきに白色または淡紅色の小花をつけます。果実は黒みを帯び、鋭い山稜あって卵形をしています。 原産地については諸説ありますが、中国雲南省という説が有力です。比較的冷涼な気候にも適するのですが、気象、土地条件に対する適応性が大きく、やせ地にもよく育ち、労力もあまりかかりません。このような特徴があるので、日本では養老六年(722年)の夏、雨が少なく稲がうまく育たなかった年に、朝廷自ら諸国にそば・あわ・むぎの栽培を奨励したという記録が残っています。 ソバは中国から朝鮮を経て日本に伝わったと考えられており、日本では近江(滋賀県)の伊吹山の山麓が そば栽培の発祥地とされ、その後、山梨・長野に移ったとされています。 5〜6月に種を蒔いて、7〜8月に収穫するのを夏そば、7〜8月の立秋前後に種を蒔いて、10月頃に収穫するのを秋そばと言います。秋に早く収穫したものは香りもよく、新そばと呼び好まれます。 特に信州信濃の新そばが有名です。最近では健康ブームから国産だけでは足りず、カナダや中国からの輸入ものも増えています。 現在一般にいうそばは江戸時代になって現れた「そば切り」が始めと言われ、古い時代にはそば粉にして、そばがきや餅にして食べられていました。 「年越しそば」の由来には諸説ありますが、どれも縁起を担ぐものです。そば殻を焼いた灰で古い金属類を磨くと多年の垢が落ちる。金箔を伸ばすのに、そば粉を用いるとよく伸びる。飛び散った金粉をそば粉の餅で集めることができる。などなど。 蕎麦と書くのは漢名で、曽波牟岐(ソバムギ)の字を 『本草和名』では当てています。 そばの茎には硝酸石灰などの灰分、葉にはルチン・クエルチトリン、種子にはデンプン・脂肪・タンパク質・ルチンなどが含まれています。 ソバの種子と葉には血管を丈夫にするはたらきがあります。 打ち身にはそば粉を酒で溶いて塗ります。 腫れ物にはそば粉を食塩少々と水で捏ねて、患部に張ります。 この他、茎葉を焼いて灰をつくり、この灰を水につけて灰汁を取れば、洗濯や洗髪に利用することもできます。 ★食品の薬膳的はたらきそば |