花を利用 蔓も利用

スイカズラ(忍冬)は、スイカズラ科のつる性常緑低草です。日当たりの良い道端や、林の縁などで他の木にからみついて茂っています。ツルは右巻きにからみ、若い時には軟らかい毛があります。葉は長円形で対生し、初夏に葉の脇に2cmほどのロート状の先が唇裂した白い花を2個ずつたくさん付けます。

この花は2日ほどすると白色から黄色に変化するため、スイカズラは金銀花(キンギンカ)とも呼ばれ、中国では双花(ソウカ)という名前もあります。スイカズラという名前は吸い葛(スイカズラ)が語源といわれ、細長い筒状の花のもとの蜜を子供たちが好んで吸うところから付けられたといわれています。葉は冬になっても寒さに耐えて枯れないので忍冬(ニンドウ)とも呼ばれます。

花の生薬名は金銀花(キンギンカ)といい、採集は4〜5月の開花時に行い、風通しの良いところで陰干しにして保存します。 蔓の生薬名は忍冬藤(ニドウトウ)といい、いつでも収穫することができます。採集してよく洗い、始めの2〜3日は日干しにして、その後はよく乾くまで日陰干しにして保存します。

スイカズラの成分はタンニンや苦味配糖体のロガニンが確認されています。

スイカズラの花の金銀花や、茎の忍冬藤には抗菌・抗ウイルス作用の他に、症を抑えるはたらきがあります。風邪やウイルスなどの感染による発熱やのどの痛みには金銀花3〜6gを400ccの水で半分になるまで煎じたものを服用します。感染症の下痢の場合には更に煎じ詰めてから服用します。はれものなどの化膿性疾患には15〜330gも使うこともあります。

忍冬藤にも炎症を抑えるはたらきがありますが、多くはリウマチなどの関節の痛みの治療に使用します。1日量9〜15gを400ccの水で半分になるまで煎じ、これを3回に分けて服用します。また50g程度を鍋で煎じ、煎じ汁をお風呂に入れて入浴剤がわりにするのも良いでしょう。 

【(有)大川商店】トップへ