とうがん

皮・種子を利用

トウガン(冬瓜)は熱滞アジア原産のウリ科の一年草で、中国を経て日本に伝わりました。平安時代には、既に日本国内でも栽培されていたようです。名前からは想像しにくいのですが、冬瓜の旬は夏で、冬まで保存が利くところから冬瓜といわれるようになりました。冬瓜は味が淡泊なため、出汁を効かせた煮物や汁物に適しています。和食、中華料理、薬膳料理で繁用されますが、中華料理や薬膳料理では、果実を刳り抜いて器にし、皮の部分に彫刻をして、目でも楽しめるよう工夫されます。

冬瓜の果実は、通常、直径20~30cm、長さ30~50cm、重量2~3kgにもなります。品種によっては15~20kgにまで成長するものもあります。果実は主に円筒形、楕円形、円形をしており、淡緑色、緑色、濃緑色など色は様々で、白斑のあるものや、白い果粉のつくものなどがあります。葉は掌状で互生し、初夏から夏にかけて雌雄異種のきゅうりによく似た黄色の花を付けます。

漢方では、薬用として冬瓜の果皮と種子を用い、それぞれ冬瓜皮(とうがひ)冬瓜子(とうがし)といいます。

冬瓜の採取は夏~初秋にかけて行います。皮や果実は薄くスライスして日干しにします。

冬瓜の果実96%は水分で、わずかにビタミンCなどの栄養素を含みます。

冬瓜の果実や果皮には、利尿を促進し、むくみをとるはたらきがあります。10g程度を煎じて一日2~3回に分けて服用するとよいでしょう。

種子には、肺の熱を冷まして炎症を抑えたり、膿を出したり、痰を代謝するはたらきがあり、温まると悪化する痰の多い咳や、肺のできものなどに使用します。

食品の薬膳的はたらきとうがん

【(有)大川商店】トップへ