| とうがらし |
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| トウガラシ(唐辛子)は
熱滞アメリカ原産の一年草です。日本のような温帯地域やそれよりも寒い地域では、春に種を蒔くと、初夏から初秋にかけて5弁に裂けた白、ピンク、薄紫などの花を付け、秋に果実が実った後は枯死するのが普通ですが、熱滞地域では多年草になり、人の背丈くらいまで成長することもあります。 香辛料としては、鷹の爪、八つ房、カイエンペッパー、ハラペーニョなどがあり、野菜としては、伏見唐辛子、万願寺唐辛子、ししとう、パプリカ、ピーマンなどがあります。 江戸時代に書かれた『物類称呼』には、トウガラシの呼び名についての記述があります。京では、秀吉が朝鮮出兵の際、朝鮮より持ち帰ったことに因んで高麗胡椒(こうらいごしょう)と呼び、西国や仙台では胡椒といい、奥羽、上総、遠州、その他ではなんばんと呼ぶという記述があります。トウガラシは、コロンブスのアメリカ大陸発見によってヨーロッパに伝えられ、秀吉が朝鮮から持ち帰る以前にも、ポルトガル人宣教師によって日本に伝えられていたようです。 東北地方では、今でもなんばんみそやなんばん漬けなど、トウガラシを使った食品が食べられています。トウガラシを食用としていたのは、実は朝鮮半島ではなく日本です。トウガラシは、朝鮮半島から観賞用として日本に伝わり、食用として朝鮮半島に逆輸入されました。韓国の古文書にはトウガラシが倭芥子という名で記されているそうです。キムチの原型は、山椒や胡椒を用いたそうで、胡椒も日本からの輸入品でした。しかし、秀吉の朝鮮出兵で交易が途絶え、胡椒が入手できなくなったことから、キムチにトウガラシを用いるようになったといわれています。つまり、京での呼び名は、征夷大将軍のお膝元ならでは、と考えられます。 トウガラシの収穫は、果実の実った秋に行います。 果実には辛み成分のカプサイシン、果皮の色素はカプサンチンです。 トウガラシには血行促進作用があるので、冷えやしもやけには、湯にトウガラシを入れて温めるとよいでしょう。但し、刺激が強いので皮膚の弱い場合は注意して下さい。 神経痛や健胃にはトウガラシチンキを用います。神経痛の場合は患部に塗布します。健胃を目的とする場合は、カップ1杯の水に数滴垂らして、食前に飲みます。 【トウガラシチンキの作り方】 ★食品の薬膳的はたらきとうがらし |