| つばき |
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| ツバキ(椿)は日本の照葉樹林の代表ともいえるツバキ科の樹木です。野生種は北海道を除く日本全土に自生します。日本海側の豪雪地帯の低山に分布する品種はユキツバキで、その他はヤブツバキが主流です。ツバキは野生種、園芸種を含めて変種が多く、日本国内だけでも2000種以上とされています。江戸時代にはあさがおと
並び、品種改良が盛んに行われました。椿の花が萼からぽとりと落ちる様が斬首を連想させるため、武士が椿を嫌がったとの説は、明治以降の作り話とされています。 ツバキは3〜4月に開花しますが、花の大きさ、色、形、花弁の数などは驚くほど多様です。大きさは直径数cmの小さなものから十数cmの大輪のものまで、色は紅色、薄紅色、白、黄色、斑入り、絞りなど 様々で、形も猪口咲き、抱え咲き、唐子咲きなど、また花弁も一重で5弁のシンプルなものから、多数の花弁のある八重咲きのものまでいろいろあります。 ツバキは観賞用としてだけではなく、昔から日本人の生活になじみ深いものでした。種子から採れる椿油は、食用や灯油、化粧品、軟膏基剤として用いられ、特にヤブツバキから採れる油は高級で大変貴重とされます。某化粧比メーカーから椿油を使ったシャンプーが発売され、爆発的人気を誇りましたが、宣伝効果だけではなく、椿油の成分が日本人の髪質に合っていたのもヒットの一因でしょう。この他、ツバキの材は印鑑の材料として昔は繁用されていました。ツバキの木灰は、日本酒の醸造や染色に用いられます。またツバキの木炭は、江戸時代、殿様の手焙りとして使われていました。 薬用としては花を用います。開花期に、開花直前か開き始めた花を採取し、日干しにします。 滋養・強壮・通便には、乾燥した花を細かく刻んだもの小さじ1杯に、熱湯を注いでお茶として飲むとよいでしょう。砂糖などで甘味を付けると飲みやすくなります。これは花に含まれる微量の糖類のはたらきによるとされています。 腸出血の応急処置には、乾燥した花5〜10gを200ccくらいまで煎じ、一日2〜3回に分けて服用するとよいとされます。但し、これはあくまで応急処置ですので、必ず医師の治療を受けて下さい。 |