うらじろがし

葉を利用

ウラジロガシ(裏白樫)は、温暖湿潤な気候を好むブナ科の常緑高木で、新潟・宮城以南の本州、四国、九州、沖縄、朝鮮半島南部、台湾の山野に自生します。高いものでは20メートル以上成長します。

ウラジロガシの葉は5~13cm、鋭尖形の鋸状で、倒卵形、楕円形、長楕円形をしています。葉の裏は、その名の通り粉白色で産毛が生えます。葉は灰白色の枝に互生します。雌雄同株で、5~6月頃、穂状の花を付けます。4cmほどの雄花序には、褐色の産毛が密生し、新枝の基部から下垂します。7mmほどの雌花序は、新枝上部の葉腋に付きます。秋には、2cmほどの濃褐色の卵楕円形や長楕円形の堅果を結びます。

主に関東で防火や防風のために植えられるシラカシによく似ており、混同しやすいのですが、枝葉をよく観察すると区別が付きます。シラカシは、葉裏にほとんど毛がなく、色もさほど白くありません。鋸状の葉もウラジロガシのような鋭尖形ではありません。中肋に注目すると、ウラジロガシは凹入するのに対し、シラカシは凹入しません。枝もシラカシのが黒っぽく、黒紫色や灰黒色をしています。

薬用には葉を利用します。必要な時に採取し、細かく刻んで日干しにします。

葉はタンニンやリグニンを含みます。

腎臓結石尿路結石には、刻んで乾燥した葉15~70gを600~1000ccの水で1/3量になるまで煎じ、数回に分けて服用するとよいでしょう。四国地方では、結石に、昔からウラジロガシを煎じて服用する習慣がありましたが、最近では医療機関でも、結石にはウラジロガシエキスを含む内服薬が投与されることがあります。

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