やまもも

樹皮を利用

ヤマモモ(楊梅)は 、中国や日本を原産とする雌雄異種の常緑樹で、関東以南の山地や低地に自生しています。庭木や街路樹としても利用され、街中でも目にすることができます。名前には「モモ」と付くものの、いわゆるバラ科のももとは無関係で、ヤマモモ科に属します。

木の成長には時間が掛かりますが、成木は20mほどにもなります。葉は長楕円形で互生します。春に紅色の小花が咲き、6月頃直径2cmほどの赤紫色をした丸い実を付けます。この実は甘酸っぱく、生食の他、果実酒やジャム、お菓子などにも利用されます。『古事記』で、伊弉諾尊(イザナギノミコト)が黄泉の国へ伊弉冉尊(イザナミノミコト)に会いに行った帰り、追ってくる鬼に投げつけた「桃の実」は、ヤマモモだったという説もあり、太古の時代から食用にされていたことが伺えます。

薬用としては樹皮を用います。採取は夏から秋にかけて行い、剥ぎ取って日干しにします。乾いた樹皮は剥ぎ取りにくいので、植木を買って、根を下ろした時に剥いでおくとよいでしょう。

下痢止めには、乾燥した樹皮を煎じて飲みます。

口内の爛れや炎症には、煎液でうがいをするとよいでしょう。

打撲捻挫には、樹皮を粉末にしたものに卵白を加えてよく練り、患部に厚く塗って湿布します。

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