| ざくろ |
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| ザクロ(石榴・柘榴)は
、イラン東部・ザクロス山脈原産の落葉樹で、インド、中国を経て、平安時代に日本にもたらされました。もともとサナダムシなどの寄生虫駆除目的で、アルカロイドを含む樹皮や根皮が薬用として用いられたそうです。また、ザクロの種子の回り半透明の部分には、クエン酸やリンゴ酸といった有機酸が含まれるので、金属製の鏡の曇りを取るのにも使われていました。 スペインのアンダルシア地方にグラナダという都市がありますが、このグラナダはスペイン語でザクロの意味です。しかし、グラナダがザクロの産地という訳ではなく、堅牢なイスラム教徒の城壁を破り、美しい街を奪還したことを記念して作られた紋章がザクロの形だった ことに由来します。 ザクロは梅雨時から夏にかけて鮮やかな紅色の花を付け、秋に紅色で球形をした果実を結びます。種子の詰まった球形の部分は萼に当たり、熟しても果肉はできません。種子の回りにある外種皮が多肉多汁で、この部分を食用にします。生食だけでなく、グレナデンシロップの原料としても重宝されています。 近年、ザクロの種子に女性ホルモンが含まれていることが判り、老化や更年期障害などの婦人科疾患によいと人気になりましたが、ホルモンは微量で作用するため、摂りすぎによる副作用も報告されています。また、ザクロジュースも一時期爆発的に売れましたが、国民生活センターの調査によると、女性ホルモンの含まれる種子の部分まで圧搾したものは少なく、女性ホルモンが皆無の商品も多数出回っていたようです。 ザクロは生薬名を石榴(せきりゅう)といい、果皮の部分を薬用として用います。寄生虫駆除として使われた樹皮や根皮は副作用が強く、現在では用いられることはありません。熟して口の開いた果実を採取し、金属製のものを用いずに、手でむしり取るなどして果皮を千切り、を日干しにします。 薬用成分としては、タンニンやペレチリンを含みます。 口内のただれには、果皮5〜10gを水200ccと一緒に沸騰させてそのまま冷まし、この煎液でうがいをするといいでしょう。 漢方では、慢性の下痢・脱肛・寄生虫駆除に用います。果皮3〜10gを煎じて飲みます。但し、細菌性の下痢や急性の下痢では、止瀉することにより、症状が悪化するので使用してはいけません。 ★食品の薬膳的はたらきざくろ |