病機・病因
中医学の生理学が解ったところで、今度は病理つまり病気やその原因や発生のメカニズムについて見てゆくことにしましょう。

中医学では、病気の起きるメカニズム病機(びょうき)といい、人体に病気を引き起こさせる原因病因(びょういん)といいます。

 

病機

主な病機には、正邪盛衰(せいじゃせいすい)気血失調 (きけつしっちょう)臓腑失調(ぞうふしっちょう)経絡失調 (けいらくしっちょう)陰陽失調(いんようしっちょう)などがあります。

中医学では、このようなバランスの崩れを改善することを最も重視しています。また、これらは中医学独特の考え方によるもので、個人の年齢や体質、精神状態、生活環境 、気候条件などの多くの要素も考慮しなければならないとしています。つまり、同じような条件でも、ある人は病気になっても、ある人にとっては何でもないこともあり、絶対的なものではないということです。

 
正邪盛衰

正邪とは正気(せいき)邪気(じゃき)のことです。正気とは、 人体に必要なエネルギーつまりのことを指します。 これに対し邪気とは、人体に悪影響を与える気候などの外的因子や代謝不良による病理産物を指します。邪気についての詳しい説明は、また後で詳しくお話しします。

正気が充実していれば免疫力・抵抗力も強く、多少の気候の変化などでは体調を崩すことはありません。仮に、邪気を受けたとしても、激しい症状が現れるもののすぐに治ります。これは、正気が 弱っておらず邪気と激しく闘争することができるきからで、闘争の結果、正気が邪気に打ち勝つとすぐ元気になります。

逆に、日頃から虚弱で風邪をひきやすいような人は、ちょっとした気候の変化などもすぐ体調に影響します。このような人は、体調を崩すと、あまり激しい症状は見られないものの、症状が長引 いたり、反復して症状が出る傾向にあります。こ れは正気が不足しているため、簡単に邪気の侵入を許し、また邪気と闘争しても負けてしまうためと考えられます。

このように、正気が充分かそうでないか、あるいは邪気の影響が強いか弱いかが病気を引き起こす重要な要因のひとつとなります。

 
気血失調

はその生成や運搬、はたらきにおいて、お互いに協力し合っています。「気は血の帥なり」「血は気の母なり」という言葉が示すように、気は血液を生成したり、血行を促すエネルギーであり血はエネルギーを臓腑など全身に運んでいると考えます。ですから、もしも気と血どちらかに失調があれば、それはどちらにも及ぶと考えられます。

たとえば、ストレスで代謝が落ちエネルギーの流れが滞ると、それに伴い血行も悪くなります。ストレスが大きかったり、長期に渡ると、血行不良のため血管内に老廃物が溜まり、動脈硬化になることがあります。

女性が月経中、食欲不振になったり、疲れやすくなることがあります。これは血液の絶対量が減るため、臓腑を養うための血液が不足し、消化や代謝も低下するためと考えられます。

このように、気と血は協力関係にあるので、一方の不調がもう一方に移りやすく、病気の原因が双方にあることがあります。

 
臓腑失調

臓腑のはたらきが低下したり、不調を来すと、病気を引き起こすことがあります。

たとえば、冷たいものを食べ過ぎると、お腹が痛くなったり、食欲不振になることがあります。これは冷たいものを過剰に摂りすぎたせいで、脾の熱エネルギーを損傷し、脾のはたらきが低下したためと考えられます。

PC等で目を酷使すると、目にいやな症状が出るだけでなく、頭痛や肩こり、立ちくらみやイライラなどの症状も一緒に出ることがあります。これは目を使いすぎたため、目に通じる肝の血液を損傷し、肝のバランスが崩れたためと考えられます。

このように、臓腑の不調は病気の原因になることがあります。

 
経絡失調

経絡とは、人体を縦横無尽に走る気血を運ぶための通路です。この通路が塞がれたり、その中を流れる気血が不足すると、人体に不調が現れることがあります。

風邪の引きはじめに節々が痛くなることがあります。これは、寒さが経絡に入り込み、気血の流れを阻害することにより起こると考えます。

また、加齢に伴い足腰が痛くなったり、女性が月経中に腰痛を感じたりするのは、経絡の中を流れる気血が不足するためろ考えられます。

このように、経絡の流れがスムーズでないと、病気を引き起こすこともあります。

 
陰陽失調

中医学では、自然界はもとより人体もいろいろな場面で陰陽のバランスを保つことで、心身の健康を保っていると考えます。ですから、このバランスが崩れると、心身に不調が現れると考えます。

陰陽を寒熱で考えた場合、になります。外界から寒さを受けたり、からだの熱エネルギーが不足したりして、寒が熱より勝ると、からだには冷えの症状が現れます。反対に、外界から暑さを受けたり、からだの潤いが不足したりすると、からだはほてりなど熱の症状を示します。

このように陰陽のバランスの崩れが体調を崩す原因になることがあります。

 
病因
病因は下図のように分類されます。

外感(がいかん) 六淫(ろくいん)
内傷(ないしょう) 七情(しちじょう)
飲食(いんしょく)・労逸(ろういつ)
 お血(おけつ)・痰飲水湿(たんいんすいしつ)
その他 外傷・虫獣傷・寄生虫

外感(がいかん)とは外的環境が与える影響のことで、風(ふう)寒(かん)暑(しょ)湿(しつ)燥(そう)火(か)または熱(ねつ)の 六種類から成ることより六淫(ろくいん)といわれます。 五行の色代表に見られる五気に暑が加わった六気(ろっき)は、正常な季節変化に伴う季節ごとの特徴ですが、これが異常になると六淫となり、疾病を引き起こす原因になると考えます。

内傷(ないしょう)とは、精神的な要因や生活習慣、病理産物による影響のことで、ストレス・食生活・疲労・運動不足・水分代謝異常や血行不良による病理産物が原因と考えます。

尚、その他に分類される外傷等はここでは省略します。

 

六淫

六淫は六気の異常により起こりますが、六気の異常には過剰不足不相応の 三つがあります。 六気の変化が強すぎる場合を過剰弱すぎる場合を不足季節にそぐわない変化を不相応と考えます。

六気が六淫に変化した場合、六淫の邪(ろくいんのじゃ)ともいい、六気の名を冠して、それぞれ風邪(ふうじゃ)寒邪(かんじゃ)暑邪(しょじゃ)湿邪(しつじゃ)燥邪(そうじゃ)火邪(かじゃ)または熱邪(ねつじゃ)といいます。また外的環境によるものなので外邪(がいじゃ)ともいいます。

暑さを例にとってお話ししましょう。連日真夏日の猛暑になると、熱中症に罹る人が多くなります。これは暑さが過剰であったため、人体に影響が出て、通常より熱中症に罹りやすくなります。逆に冷夏の場合、暑さが不足して夏風邪が流行ったりします。また過ごしやすいはずの秋にいつまでも残暑が続くと、そぐわない暑さが秋の乾燥に拍車をかけ、体液成分の消耗が激しくなり、皮膚や粘膜、毛髪の乾燥や、空咳、だるさなどが出ることがあります。

また六気に異常がなくても、衛気の不足 や代謝異常など人体のバランスの崩れがあれば、バンランスの崩れている個人にのみ六淫となる場合があります。

 

六淫の特徴

外邪である六淫は、主に皮膚・粘膜・毛穴などの体表と、呼吸器の口や鼻から侵入します。体表・呼吸器ともに中医学ではが主っており、 いい換えれば肺のバランスが崩れると外的環境の影響を受けやすくなるといえます。

例外として、暑邪寒邪は直接消化器系に影響を与えることがあり、それぞれ中暑(ちゅうしょ)中寒(ちゅうかん)といいます。

六淫は単独で侵入することもあれば、複合した状態で侵入することもあります。

暑い所で運動をしていて熱中症になった場合、これは暑邪が単独で侵入したと考えられます。暴風雨の中で作業をしていて、身体が重だるく、めまいや食欲不振が出れば、風邪 (ふうじゃ)と湿邪が複合して侵入したと考えられます。これは、現れる症状や、その症状が出た時の環境や状況から判断されます。

また侵入した六淫の邪は、一定の条件下で転化することがあります。

風邪(感冒)を例に考えてみましょう。冬、寒い所にいて風邪を引いたとします。この場合、原因となる邪気は寒邪です。寒気がして、節々が痛み、透明の鼻水がぽたぽた落ちて、くしゃみが出ます。ところが数日経つと、これらの症状はなくなり、変わって黄色くて粘っこい鼻水や痰が出るようになり、食後や夜具に入るなど温まると咳が出たりします。これは寒邪が熱邪に転化したためです。初期症状は、風邪薬として有名な葛根湯や小青竜湯が効果的ですが、これを熱邪に転化した後期の症状に使用すると返って悪化します。

病因を探る場合、邪気の侵入経路や状態も大切な要因になります。

 

六淫の分類
六淫の特徴については、薬膳レシピの各季節レシピに示してありますので、ここでは表にまとめてみました。

六淫 現れる季節・状況 侵入経路 特徴 主な症状
風邪 ・通年
・特に春
・体表
・呼吸器
・人体の上部・体表を襲いやすく、
 体表や毛穴を開かせる。

・発病部位や発病時間が特定さ
 れず、症状は遊走性があり、現
 れたり、治まったり、状態の変化
 が激しい。

・異常運動や運動障害が出やす
 い。

・他の外邪と複合しやすい。

【ヒント】
外を吹く風が、地表から離れた所ほど強くなったり、いろいろな方向から吹いたり、木々などを揺らしたり、冷たい風や暑い風、湿った風があることを思い浮かべてみましょう。

頭痛 めまい 立ちくらみ

皮膚のぞわぞわ感やしびれ感

皮膚や粘膜のかゆみ

場所が移動したり走るような痛み

など     

寒邪 ・冬
・エアコン・冷蔵室
 など寒い環境
・雨に打たれた後
・発汗後など
・体表
・呼吸器
・筋肉
・経脈
・消化器
・熱エネルギーである陽気を襲い
 やすく、衛気の陽気を損
  傷して、代謝を悪くする。

気血津液の巡りを滞らせ、血行
 不良などを引き起こす。

・皮膚・筋肉・血管などを収縮・緊
 張させる。

【ヒント】
暖かい季節にはサラサラ流れいた小川が、真冬には凍って流れなくなる様子を思い浮かべてみましょう。

体が冷える

皮膚・唇・血管の色が悪くなる

鳥肌が立つ

体が縮こまって緊張する

筋肉の強ばりや凝り 

身体の痛み

寒冷じんましんなどの痒み

しもやけ

など

暑邪 ・盛夏 ・体表
・消化器
・熱症状・皮膚や粘膜の充血・大
 汗・のどの渇き・脈拍の亢進な
 どを引き起こす。

・体表を開かせてエネルギーや体
 液を消耗させ、エネルギー不足
 を起こさせ、ひどい場合には失
 神など精神症状を引き起こす。

・湿邪と複合しやすい。

【ヒント】
炎天下の駐車場、クーラーもなく、密閉された乗用車の中で、水分補給もなく待っている状態を思い浮かべてみましょう。

発熱 身体が熱い 

熱症状

赤ら顔 

皮膚や粘膜の充血

大汗

のどの渇き

排尿異常 便秘

だるさ 

体に力が入らない

精神混濁 失神

など

湿邪 ・長夏
・梅雨
・多湿な環境
・雨・霧・露など
・体表
・経絡
・消化器
・消化吸収や代謝を低下させた
 り、血行不良を引き起こす。

・水が上から下に流れるように、人
 体の下部に症状が出やすい。

・分泌物や排泄物は、重く、粘っこ
 く、汚い場合が多い。

・症状は長引いて治りにくく、繰り
 返し発症しやすい。

【ヒント】
梅雨時に塩を盛り、そのまま放置していると、潮解して湿り気を帯び、下に行くほど水っぽくべたべたしてゆく状態を思い浮かべてみましょう。

頭痛や頭のしめつけ

食欲不振 下痢

排尿異常

おりもの

体が重だるい むくみ

胸苦しい

何をするのもおっくう

マイナス思考

眠りが浅い 1日中眠い

リウマチや古傷が痛む

浸出物のある皮膚症状やできもの

体調や気持ちの変化で雨が降るのがわかる

など

燥邪 ・秋
 初秋→温燥
     (おんそう)

 晩秋→凉燥
    (りょうそう)
・体表
・呼吸器
・体液成分や潤いを消耗しやす
 い。

・粘膜や呼吸器を襲いやすい。

【ヒント】
搗きたての瑞々しいお餅をそのまま放置している状態を思い浮かべてみましょう。

髪の乾燥 抜け毛 切れ毛

皮膚の乾燥やカサつく痒み

鼻やのどなど呼吸器の乾燥 

空咳

痰が絡んで切れない

血の混じった痰が少量出る

口やのどが渇くがそれほど水分が欲しくない

尿の回数や量が減る

大便が固くなる  便秘

イライラ

など

火邪
熱邪
・火の周辺
・高温の環境
・風邪・寒邪・
 暑邪・湿邪・
 燥邪が転化
・体表
・呼吸器
・人体の上部を襲いやすく、頭や
 顔に症状が出やすい。

・体液成分や潤いを最も消耗す
 る。

・炎が風を生むように、体内に風
 邪を受けたのと似た症状を起こ
 させる。

・出血しやすくさせる。

・できものを作る。

【ヒント】
するめやお餅を火で炙ると、水分が蒸発してゆき、動き出したり、膨らんだりする様や、お風呂でのぼせた状態を思い浮かべてみましょう。

発熱 身体が熱い 

のぼせ

熱症状

赤ら顔 

皮膚や粘膜の充血

皮下出血 鼻血

歯茎からの出血 吐血

血尿 血便 

不正出血 

月経が早く来たり、長引く

おでき 腫瘍

精神混濁

など

七情
七情(しちじょう)とは、の 七つの感情変化のことで、精神的な要因といえます。これらはそれぞれ五臓と対応し、そのはたらきに影響を与えると考えます。適度な感情の変化は、対応する臓腑のはたらきを促進しますが、過剰になると臓腑のはたらきを低下させたり、代謝や血行を悪くしたりすると考えます。

 

七情の分類

七情は以下のように分類されます。

七情 五臓 気の障害 現れる障害 症状・疾患
気が上る のぼせ上がる
ひどいと血液も頭に上る
脳卒中・疳の虫など
気が緩む 気持ちを集中できなくなる 集中力低下・不眠・失神・恍惚・錯乱など
気が結ぶ 胃の辺りが詰まり、消化器のはたらきが悪くなる 食欲不振・胃腸の膨満感・軟便など
気が消える 意気消沈して肺のはたらきが低下する 呼吸障害・喘息など
気が下る 下半身から漏れ出す 大小便失禁・遺精など
気が乱れる 気が動転してどうしてよいか分からなくなる 精神不安・パニック・錯乱など

それぞれ具体的に例を挙げてみましょう。

最近ではとんと見なくなった雷親父。このてのお父さんは、たとえば子供が何か間違った事をすると、顔は真っ赤、目は充血、額の血管を怒脹させて怒ります。これは、怒りが激しいために、肝の気が体の上部に上り、頭や顔に症状が現れるからです。

宝くじが大当たりして嬉しさの余り失神した、という話を時々耳にします。これは、喜びすぎて心の気が緩み、精神活動の根源であるを留めておけなくなるためです。

恋をして人を思う余り、食べることがどうでもよくなることがあります。これは思いが募って脾の気が結実したように固まり、消化器系のはたらきが低下するためです。

楽しみにしていた事が突然キャンセルになったり、心配事があると、胸の辺りに空虚感がしたり、呼吸が苦しくなることがあります。これは過度の悲しみや憂いのために、肺の気が消えるためと考えます。

お化け屋敷に入ってあまりの怖さに、お漏らしをしてしまう子供がいます。これは大きな恐怖のために、腎の固摂作用が低下して気が下るためです。

入試の日に受験票を忘れたり、遅刻したりすると、パニック状態になり、落ち着いて行動することができなくなったりします。これは驚きがひどく、腎の気が乱れるために起こります。

七情の内のひとつが強く表れた場合、上記のような症状が特異的に現れます。

しかし通常は、日常的なストレスや、長期に渡る小さな感情変化が、臓腑に影響することが多く、その場合、特にリラックスを好む精神を主る飲食物から気(エネルギー)を作るが影響を受け ます。これらの臓腑が影響を受けると、動悸・不眠・恍惚・精神不安・精神抑鬱・無力感・食欲不振・疲労倦怠感などの症状が現れます。

  

飲食・労逸
七情が精神的な要素であるのに対し、飲食・労逸は、食事・ 労働・運動など日常生活に欠かせないものを指し、生活習慣による要因といえます。節度ある生活は健康維持に役立ち、疾病の予防にも繋がりますが、バランスの崩れた生活は臓腑のはたらきや消化吸収、代謝、血行、精神活動にも影響を与え、疾病を引き起こす原因になります。

 

食事の不摂生
食事の不摂生は、主に食べ物の消化を主るや 、からだに営養を吸収して必要なものを作り出すに影響を与えますが、二次的に他の臓腑や血行などにも影響を及ぼします。 また五味の過不足 や偏りは対応する五臓のはたらきと密接名関係があり、薬の効能効果にも影響が現れることがあります。

種類 現れる障害 症状
過剰の飲食 食事の量が脾胃のはたらきの許容範囲を超えると、消化不良による代謝の低下や血行不良を起こす 胃腸の脹り・げっぷ・酸っぱい水が上がってくる・口臭・臭いがきつく、汚い下痢など

乳幼児に多く見られ、特に疳積(かんしゃく)という

飲食の不足 食物摂取が少ないと、栄養不足によりからだに必要なものが作れなくなる 栄養失調・発育障害・免疫力や抵抗力の低下など
甘いもの・粘っこいもの・味の濃いもの・
油っこいものの過食
余分な湿気や熱を生みやすく、消化不良を起こしたり、生活習慣病の原因になる 老廃物のを滞りを招く 消化不良・潰瘍・腫れもの・胸部の脹りや閉塞感・めまい・糖尿病・高脂血症・高血圧など
スパイシーなものの過食 胃に余分な熱がこもり、体液成分を消耗させる 異常なのどの渇き・胃腸の脹り・便秘・痔出血
生もの・冷たいものの過食 脾の熱エネルギーを消耗して、水分代謝を低下させる 胃腸の冷痛・水様性の下痢など
過剰の飲酒 余分な湿気と熱を生み、脾胃のはたらきに障害が出て、心や肝の血液を消耗する 痩せる・腹水・腹部のしこりなど
五味の偏食:
酸味過食
酸味の収斂作用が過ぎると肝のコントロールに影響が出て、消化吸収に障害が及んだり、不要なものの排泄が悪くなる 食欲不振・胃腸の脹り・酸っぱい水が上がってくる・むくみ・月経が遅れるなど
五味の偏食:
苦味過食
苦味が過ぎると心の熱エネルギーが消耗し、水分代謝が低下する 動悸・胸苦しさ・上半身のむくみなど
五味の偏食:
甘味過食
甘味の過食は余分な湿を生み、脾胃のはたらきに影響が現れる 食欲不振・胃腸の脹りなど
五味の偏食:
辛味過食
辛味が過ぎると、からだに必要なものまで発散して消耗し、心身に影響が出る 精神抑鬱・精神衰弱・無気力・脱力感など
五味の偏食:
鹹味過食
鹹味の水分保持作用が過ぎると、脾や腎の熱エネルギーに影響が現れ、骨・筋肉・肌や血行に障害が現れる 冷え・むくみ・骨粗鬆症・高血圧など
不潔なものの摂取 腐ったものや微生物・寄生虫・毒物で汚染された食物は、直接消化器系のはたらきを低下させ、他の臓腑にも障害がでる 胃腸の脹り・胃腸がゴロゴロする・悪心・嘔吐・下痢・血便など

過剰な肉体労働

過剰な肉体労働はを消耗し、エネルギー不足から臓腑の機能低下・代謝低下・血行不良などを引き起こします。

精神抑鬱・精神衰弱・無気力・手足のだるさ・脱力感・疲れやすく、疲労が蓄積しやすい・すぐ眠くなる・動くと動悸や息切れがする・話すのが億劫・動くと症状が悪化するなどの症状が見られます。

 

過剰な心労

七情でも触れましたが、過剰な心労は精神を主るに影響しやすく、心の血液を消耗します。この心の不調はにも影響を及ぼしやすく、よく心と脾の症状が一緒に現れます。

心の血液不足は、不眠・健忘・動悸などを、脾のはたらきの低下は、食欲不振・胃腸の脹り・下痢などを引き起こします。

 

過剰な休息(運動不足)

休息を好んであまり体を動かさなかったり、運動不足があると、気血のめぐりを滞らせたり、のはたらきを低下させ、精神症状・消化吸収の低下・代謝不足・老廃物の蓄積を招きます。

精神抑鬱・精神衰弱・無気力・食欲不振・体力低下・疲労倦怠感・動くと動悸や息切れがする・動くと症状が悪化するなどの症状が現れます。

 

過剰な性行為

男女を問わず、過剰の性行為は生命活動の源である腎精を直接消耗させ、腎のはたらきを低下させます。 セックスでダイエットなどの記事を目にすることがありますが、これは体が不自然に痩せるだけでなく、他にもいろいろな症状を併発させます。

健忘・集中力低下・頭がぼーっとする・めまい・耳鳴り・足腰のだるさや痛み・大小便の不調・不妊、また男性なら遺精・早精、女性なら月経の遅れや停止・異常なおりものなどの症状が出ます。

 

お血
ここでお話しするお血と次の痰飲水湿は、代謝や循環の異常によって体内に蓄積された病理産物で、この病理産物が滞ると心身の健康に大きく影響を与えます。

お血(おけつ)とは、が血脈から離れて停滞したり、臓腑や経絡に滞って流れにくくなったものをいい、血としての 本来の性質を失ったものです。このような状態を血お(けつお)といいます。

 

お血の原因

お血は、先に説明した六淫七情、臓腑の機能失調、打撲やけがなど外傷が原因で起こります。

例えば、真冬に手足の指がしもやけになることがあります。これは六淫のひとつである寒邪の影響で血行不良となり、お血ができたことが原因です。

長期間、緊張状態が続くと、血管が収縮して血液が流れにくくなり、高血圧になることもあります。これは、長期に渡る七情の影響での血行をコントロールするはたらきが悪くなり、血液の流れが悪くなって、お血を形成するためと考えられます。

臓腑の機能失調がある場合、例えば、の気が不足すると推動作用が落ちて血行が悪くなりお血の原因となります。例えば、過度の肉体疲労などでのはた らきが低下すると、血管から血液が漏れだして皮下出血を起こし、お血になります。

また打撲などによる青あざや、傷周辺の黒ずみもお血の一種です。

 

お血の分類

お血の部類は、その原因により、血虚血お・痰濁血おなど多岐に渡りますが、ここでは、主要となる4つについてお話ししておきます。

分類

原因とお血ができる過程

気虚血お 過労や長期に渡る疾病などにより、心気肺気宗気が不足し、推動作用が低下して血行不良になる。
気滞血お 七情によりのはたらきが低下して、代謝や血行が低下する。
血寒血お 寒邪の影響やの陽気が不足することで、冷えて血液循環が悪くなる。
血熱血お 熱邪の影響や余分な熱の蓄積により、血中の水分が煮詰められてドロドロになる。

気虚血お・気滞血おは気に原因がある場合です。前者は気の不足、後者は滞りによります。前者の場合、不足が原因なので、お血を取り除きつつ、不足した気も補ってゆかなければ、またお血を作ってしまいます。後者の場合は、血だけでなく気も滞っているので、気と血両方の循環がよくなるようにします。

血寒血お・血熱血おは寒熱が原因の場合です。 血行を促進したいからといって、にんにくや唐辛子などスパイシィなものを大量に摂ったり、半身浴などをすると、前者の場合にはよくても、後者では悪化させてしまいます。また水分補給をしすぎると、前者の場合には体が冷えて逆効果になります。

このように病理産物であるお血は、できる原因や課程がそれぞれ異なるため、治療や改善をする場合、単に病理産物であるお血だけを除けば良いというわけでは なく、お血を引き起こした根本原因を改善しなければなりません。お血とは心身の不調の結果ですから、ちゃんと原因を見極めて対処することが大切です。

 

お血による症状
お血には特徴的ないくつかの症状があります。

症状 特徴 関連する病気など
疼痛 刺すような痛みまたは激しい痛み
同じ場所が痛む(痛みが移動しない)
触ったり、揉んだりすると悪化する
夜になる ほど悪化する
血行が悪くなると悪化する
打撲・捻挫・頭痛・肩こり・腰痛・狭心症・心筋梗塞・裂肛・外痔核・内痔核・月経前や月経前半の生理痛
しこり 固いしこり
場所が移動しない
押さえると痛みを感じる
こぶ・外痔核・内痔核・腫瘍(癌)・子宮筋腫
出血 血液の色が黒っぽいまたは紫っぽい
粘りがある
塊がある
歯周病・消化性潰瘍・裂肛・外痔核・内痔核・皮下出血・紫斑病
その他 顔色や肌の色が浅黒い
皮膚が乾燥して肌理が粗い
唇や歯茎が黒っぽいまたは紫っぽい
舌が紫がかっている
舌に紫色の斑点がある
爪が青っぽいまたは紫っぽい
血管怒脹
チアノーゼ
経血が黒いまたは紫色
経血が粘る
経血に塊がある
あざが消えにくい・シミ・ソバカス・肌荒れ・動脈硬化・アトピー性皮膚炎・ 間質性肺炎・肝硬変・チョコレート膿腫・不妊症

臓腑・器官別にみると以下のような症状があります。

臓腑・器官

症状

胸苦しさ・胸が詰まる感じ・心臓の痛み・動悸
胸の痛み・喀血
胃腸 吐血・血便・大便が黒い
脇や肋骨周辺の痛み・しこり
子宮 生理痛・生理不順・不正出血
健忘・痴呆・意識障害・発狂
下肢 骨が抜けそうな痛み
皮膚 腫れ・痛み・チアノーゼ・皮膚の肥厚

痰飲水湿

痰飲水湿(たんいんすいしつ)とは、水分代謝の低下により体内に滞った不要な体液成分で、お血と同じく病理産物です。この内、水湿は六淫の湿邪と似た症状を呈するので、ここでは痰飲を中心にお話ししてゆきます。

分類で説明するように、痰飲は痰と飲に分けられます。ここでいう痰には二つあり、それぞれ有形の痰(ゆうけいのたん)無形の痰(むけいのたん)といいます。前者は感冒や肺の疾患で見られるいわゆる痰で、目で見ることができます。こちらは肺のはたらきにより吐き出すことができるので、治療は比較的難しくありません。しかし、後者は体内に停滞したヘドロのような不要で汚い水分で、目で見ることはできないため「無形の痰」といわれています。血管内に蓄積したコレステロールなども無形の痰の一種で、体外への排泄が難しく、治療にはかなりの時間を要します。

 
痰飲水湿の原因

痰飲水湿は、外感の六淫や内傷の七情飲食・労逸により、水分代謝の低下が起こることで作られます。体液成分の生成・代謝三焦・膀胱などで行われますが、六淫や七情・飲食・労逸などによりこれらの臓腑が障害を受けると、水分代謝が低下して痰飲 水湿が形成されます。

六淫は呼吸器や体表から侵入しやすく、五臓の生理機能に影響を与えます。例えば、湿邪を受けると 臓腑の水分代謝が低下して、体が重だるくなったり、むくんだりします。特に湿邪は脾に影響を与えやすく、消化器系に湿気が停滞して、食欲不振や下痢が起こります。また寒邪により風邪をひくと肺のはたらきが障害され、痰や鼻水などが作られます。

七情は水分代謝に直接影響を与えることはありません。しかし、七情が最も影響するは臓腑の代謝をコントロールしているため、肝のはたらきが障害されることで、水分代謝を行う臓腑の機能がスムーズに行われなくなり、二次的に水分代謝の低下が現れます。 また七情で肝が障害されると、体内に不要な熱ができやすく、その熱により津液が煮詰められて痰飲湿濁を作ります。 ストレスで見られるヒステリー球はこの典型です。

冷たいもの・生もの・水分の取りすぎは、脾のはたらきに影響を与え、水分代謝を低下させます。ダイエットで生野菜や果物ばかり摂っていると筋肉は落ちるものの、なんとなく体が重だるく、むくむことがありますが、これは生ものの過食で脾の水分代謝が低下するためです。また、甘いもの・味の濃いもの・油っこいものの過食や過剰の飲酒は湿熱を生みます。深酒が続くとむくんでだるく、頭もすっきりしませんが、これは湿熱によるものです。

過剰な肉体疲労や運動不足、慢性疾患、老化は、臓腑の機能低下を起こしやすく、水分代謝にも影響します。長時間の立ち仕事で足がむくむのは、疲労が腎に影響し、水分代謝が低下するためです。

 
痰飲水湿の分類
痰・飲・水湿はその形状や停滞する場所 などにより細かく分類されます。しかし、ここでは停滞する場所や細かい名称は省き、それぞれの形状と現れる症状について大まかに表にまとめました。

分類 形状 現れる症状 特徴
湿 蒸気のように広く霧散し形を成さない 汗が出にくい・汗が出ても体がすっきりしない・体が重だるい・頭がぼーっとする 外湿の影響により発症しやすい
水のように稀薄でサラサラ むくみ・体が重だるい・身体痛・頭がぼーっとする・眠気  外湿以外に水分の摂りすぎで発症しやすい
比較的稀薄だが水湿より粘稠 汗が出にくい・悪寒・身体痛・体表や手足のむくみ・食欲減退・腹部膨満感・胃腸がゴロゴロする・胸や脇が脹って痛む・咳による胸や脇の疼痛・胸苦しい・稀薄で多量の痰・のどで痰の音がする・呼吸が苦しくて横になれない 汗・浸出物・口から出る痰・粘液などの排泄物や分泌物がねばねばして汚い
粘稠で混濁 悪心・嘔吐・みぞおちや胃のしこり・喘息・痰の多い咳・胸苦しい・動悸・精神昏迷・神経症・鬱病・認知症・しびれ・痙攣・半身不随・腫瘍 「怪病多痰(かいびょうたたん)」ということばがあり、症状が一定せず、重篤な場合が多い。治療には時間が掛かる

同じ体液成分から成る病理産物であっても、症状や治療方法はそれぞれ異なります。水湿のように、形状が稀薄なものは性質も稀薄で、症状も軽く、治療も比較的簡単です。湿の場合には主に気の流れを改善し、水の場合には利尿などの方法で水分代謝を促します。しかし、飲や痰のように形状が粘っこく、汚くなるに連れ、症状も多様で重く、治療には時間を必要とします。特に痰はそのままでは排泄しにくいので、痰を溶かすような化痰という方法がとられます。少し矛盾するようですが、痰を薄めるために、わざわざ水分を補うような方法を用いることもあります。
 

内生の五邪
内生の五邪(ないせいのごじゃ)とは、気血や臓腑の失調によって現れる 五種類の特徴的な障害の状態の総称で、病因ではありませんが、症状が六淫によく似ているので、この場を借りてお話ししてゆきます。

 

内生の五邪の特徴

中医学では、人間も自然と同じであると考えるため、六淫と似た症状が人体に現れると考えます。しかし、六淫は病因になりますが、内生の五邪は障害の状態であるという点が異なります。

内生の五邪を観察することにより、疾病の原因となる気血津液などの構成成分や臓腑の失調を、より詳しく確認することができます。これにより、心身の状態をきちんと把握すれば、最良の処方やメニューを見つけるための強力な手段となります。

 

内生の五邪の分類
内生の五邪はそれぞれ、内風(ないふう)内寒(ないかん)内湿(ないしつ)内燥(ないそう)内火(ないか)または内熱(ないねつ)に分類されます。暑邪は自然界だけの邪気で、人体の障害では見られません。

内生の五邪 特徴 主な症状や疾病
内風 七情などによるの失調 や、肝や津液の不足 により、肝の陰陽のバランスが崩れて発症する。
原因により、肝陽化風熱極生風陰虚内風血虚生風血燥生風に分類される。
外風の影響を受けやすい。
頭痛・めまい・立ちくらみ・耳鳴り・しびれ・痙攣・半身不随・精神混濁・高血圧・メニエール症候群・更年期障害・脳内出血・脳梗塞・脳膜炎・髄膜炎など
内寒 の陽気 が不足し温煦作用が低下 することにより発症する。
陽気が不足する臓腑の場所により、上焦陽虚中焦虚寒下焦虚寒に分類される。
外寒により悪化する。
冷え・顔や唇の色が悪い・胸痛・胸苦しい・息切れ・食欲不振・悪心・稀薄な嘔吐・腹部膨満感・腹部の冷痛・軟便・下痢・頻尿・排尿困難・むくみ・足腰の冷痛・むくみ・インポテンツ・稀薄なおりものなど
内湿 冷たいもの・なまもの・甘いもの・味の濃いもの・酒・水分などの摂りすぎなどでのはたらきが低下することにより発症する。
内湿の寒熱により、寒湿湿熱に分類される。
外湿により悪化する。
食欲不振・口が粘る・水分が欲しくない・口内炎・胸苦しい・悪心・嘔吐・腹部膨満感・軟便・下痢・尿がにごる・体が重だるい・むくみ・おりもの・皮膚炎・黄疸・膀胱炎・尿道炎・淋病・カンジダ・トリコモナスなど
内燥 大量の発汗、嘔吐、下痢、出血、あるいは慢性疾患、加齢などにより津液が消耗されるため発症する。
外燥により悪化する。
皮膚、粘膜、頭髪など体表の乾燥、ひどいとかゆみを伴う・口や唇が乾く・のどが乾燥する・空咳・痰が絡み、切れにくい・痰が出ても少ない・痰に血が混じる・口渇・食欲不振・口臭・しゃっくり・尿量減少・便秘・痙攣・しびれ・痩せる・生理不順・老人性皮膚u痒症・糖尿病など
内火・内熱 臓腑の陰陽のバランスの崩れや、七情、気血の滞り、病邪の滞りにより発症する。
余分に火熱が蓄積した実火・実熱と、潤い不足が原因の虚火・虚熱に分類される。
熱邪・火邪・暑邪により悪化しやすく、外燥外風の影響を受けやすい。
目の充血・口内炎・歯茎の腫れや出血・口が苦い・のどが乾燥して痛い・口渇があり、冷たいものが大量に欲しい・尿量が減少し、色が濃い・便秘・落ち着かない・イライラする・怒りっぽい・ 体が熱い・手足のほてり・めまい・耳鳴り・寝汗・不眠症・各種炎症・歯槽膿漏・胃潰瘍・糖尿病・できものなど

過剰または長期に渡るストレスや精神疲労、肝腎の血や津液の不足などがあると、肝の陰陽のバランスが崩れると、外風を受けた時と同じように、頭痛やめまい、運動障害が現れます。 たとえば、更年期に入り、肝腎の不足が激しく陰虚内風となると、更年期障害が起こります。更年期障害の症状には、のぼせて大汗をかくかと思えば急に冷めたり、急にめまいや耳鳴りが起こったり 治まったり、発病部位や発病時間が不特定で、症状の変化が激しいなど、風の特徴がよく現れています。 女性が月経中や月経後に、立ちくらみやめやいがしたり、体がしびれたように感じたり、こむら返りなど起こしやすくなることがあります。これは生理による出血のため肝血が必要以上に失われて血虚生風となったため、めまいなどの症状や運動障害が現れるのです。

食事の不摂生や肉体疲労、慢性疾患などで陽気が消耗されると、外寒を受けたように冷えの症状が現れます。たとえば、アイスや生ものなどを好み、寒い時期でも食べ続けていると、脾陽を消耗して中焦虚寒となります。外寒を受けたように、体が冷え、顔色や唇の色が悪くなり、下痢や頻尿がみられます。

偏食などにより脾のはたらきが低下すると、内湿が生まれます。特に、過剰の冷たいもの・なまもの・水分は寒湿を生み、味の濃いものや酒の摂り過ぎは湿熱を生みます。 たとえば、 先の中焦虚寒は脾の水分代謝の低下も招き、寒湿も生みます。寒湿が生まれると、冷えの症状に口のなばりやむくみ、だるさなども加わります。深酒をすると湿熱が生まれ、尿がにごったり、ひどいと黄疸になったりします。

大量の発汗・嘔吐・下痢・出血などにより脱水症状になったり、慢性疾患、加齢などで潤いを消耗すると内燥が生まれます。水分補給せずに運動したりすると、津液が激しく消耗されて内燥が起こり、のどの乾燥や渇き、痙攣が見られます。また加齢に伴い津液が消耗されて内燥が生まれると、皮膚が乾燥して痒くなったり、空咳が出たり、便秘になったりします。

臓腑の陰陽のバランスが崩れたり、過剰または長期に渡るストレスがあったり、気血の巡りが悪くなったり、お血痰飲水湿など病邪の滞りがあると、これらは火邪・ 熱邪に変わります。また風・寒・湿・燥などの五気が、長期に渡り停滞して熱や火に変化することを特に五気化火(ごきかか)といいます。頭などをぶつけてできるこぶはお血によるものですが、これを放っておくと熱を持って腫れてきます。これはお血の滞りが内熱を生んだためです。 たとえば、 外寒が原因で感冒に罹ると、最初は寒気がして節々が痛み、透明の鼻水がぽたぽた出るなど寒の症状が見られますが、次第に黄色い鼻水や痰が出るなど熱の症状に変化します。

 

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