得神者昌、失神者亡:神を得るは昌(さか)え、神を失うは亡ぶ

中医学でいう神(しん)には広義の意味と狭義の意味があります。

ここでいう神は広義の神を指し、生命活動の現れを意味します。

得神(とくしん)とは生命エネルギーが充実して心身ともに盛んな様を、失神(しっしん)とは生命エネルギーが衰えて心身に精彩を欠く様をいいます。

「昌」とは生・長寿を、「失」とは死・消失を意味します。

病中であっても得神であれば予後は良好です。しかし、失神となると予後は良いとはいえず、死に至ることもあると推測することができます。影が薄く見えるのは失神の状態ということができます。

病人を診る立場では、得神、失神の確認はとても重要で、そのためには病人に対するきめ細やかで正確な観察が必要となります。