人生有形不離陰陽:人形有りて生くる陰陽離れず

中医学の基礎理論のひとつである陰陽論は二元論で、相反する2つの物質である陰と陽が存在することで、人体を含め世界全体が成り立っていると考えます。

陰陽は片方だけでは存在することができないもので、対立しつつも互いの根源をなして互いに変化しあうものと考えられています。

自然現象では、冬と夏、夜と昼、寒と熱、暗と暗などがこれに当てはまります。人体では、血や体液など形あるものが陰、気や陽気など目視できないものが陽、臓腑の物質的なものが陰、臓腑機能が陽、また臓が陰、腑が陽という風に表現できます。

人間が生命活動を営むということは、陰と陽のいずれもが存在し、ルールに則って絶え間なく活動しているということに他なりません。どちらかに偏りができれば、それは病気であり、どちらか一方だけになるということは、生命活動が終焉を迎えるということになります。

例えば、陰陽のバランスがちょうどいいところに寒さを受ければ、陰が強くなりすぎてかぜを発症します。大出血をして陰が大量に体外に漏れ出ると、陰陽が分離して生きてはいられなくなります。

気候変化や環境など外部とのバランスも考慮しつつ、体の陰陽を平衡に保つことが健康維持、病気の予防に役立ちます。