陰在内陽之守也:陰内に在り陽これを守るなり

正常な生命活動が行われるためには陰陽のバランスが大事です。

陰陽のバランスが崩れた状態を中医学では病と考えます。

ここでいう陰とは血液や体液など液体成分を指します。陰液はゆっくりと全身を循環し、一部は頭蓋骨内や関節に留まり、体表にある皮膚、粘膜、体毛をはじめ体内にある筋肉、臓腑、骨などを滋養し、乾燥から防ぎ、動きをスムーズにしています。陽とはエネルギーや熱エネルギーのことで、フットワークが軽く動きが早いのが特徴です。陽気は代謝や血行の促進、体温や発汗の調節、生理活動に必要なものの温存、免疫や抵抗力などの強化を行います。

陰液が静かにゆっくり滋養することで、臓腑器官は陽気の生成や生理機能を行うための栄養を得ることができます。陽気はこの陰液が漏れ出ないようにコントロールしています。

陰液の不足は皮膚や粘膜の乾燥、筋肉の強ばり、尿量減少、便秘など潤い不足の症状の原因となるばかりか、心身の興奮が抑制できなくなるため、胸騒ぎ、落ち着かない、不安感、イライラ、怒りっぽい、不眠などの精神症状も引き起こします。